神が宿るところ

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御岩神社

2019-10-05 23:37:03 | 神社
御岩神社(おいわじんじゃ)。
場所:茨城県日立市入四間町752(社務所の住所)。国道6号線と茨城県道36号線(日立山方線)の「桐木田」交差点から県道を北西に約9.4km。大きな案内看板が出ているところで狭い道路に入り、突き当り左折。駐車場有り。社前の駐車場は混んでいることが多いが、県道沿いにも広い駐車場がある。
当神社の創建は不明。「常陸国風土記」久慈郡条に「賀毘礼之高峯という大きな山があり、そこに天津神がいらっしゃる。」というような記述があり、太古から霊山とされていた「御岩山」」(標高492m)の麓にある。中世には山岳信仰とともに神仏混淆の霊場となり、江戸時代になると水戸藩初代藩主・徳川頼房が「出羽三山」を勧請し、水戸藩の祈願所となった。第2代藩主・徳川光圀により大日如来を本地仏とする「御岩大権現」に改称され、第9代藩主・徳川斉昭が唯一神道に改めて神仏分離を行い、明治期には廃仏毀釈により大日堂・仁王門等が取り壊されたが、現在でも神仏習合色が色濃く残っている。現在の主祭神は国常立尊(クニトコタチ)など22柱であるが、山中188柱の神々を祀るとされ、また、境内社「斎神社」内には大日如来像・阿弥陀如来像も祀られている。こうしたことから、日本最強のパワースポットと言われることもあるらしい(「宇宙飛行士が、宇宙から日本に光の柱が立っているのを見た。後で調べると、そこが「御岩神社」の場所だった。」という都市伝説? もあるが、例によって出典・出所不明なのでこちらは当てにならない。)。
なお、「御岩山」については次項で。


御岩神社のHP


写真1:「御岩神社」入口にある社号標(「常陸最古の霊山 御岩神社」)


写真2:鳥居と社号標。正月に参拝したら、参拝客が多く、駐車場も一杯で、暫く待ってから漸く中へ。


写真3:神木「三本杉」。幹周囲約9m、高さ約50mで、推定樹齢600年という。樹上には天狗が棲んでいたという伝説もある。茨城県指定天然記念物。


写真4:楼門(大仁王門)


写真5:大日如来像(「斎神社」拝殿内)。神仏混淆時代の旧本尊で、鎌倉時代末期頃のものという(茨城県指定有形文化財)。なお、室町時代のものという阿弥陀如来像(日立市指定文化財)も祀られている。


写真6:「御岩神社」社殿


写真7:「姥神社」。現在は「御岩神社」社殿脇に移されているが、かつては「賀毘礼神宮」近くにあり、それより上は女人禁制とされていたという。


写真8:「賀毘礼神宮」鳥居


写真9:同上、社殿。「御岩神社」奥宮
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