Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

今年の名月

2014-09-22 08:02:28 | 日記
1658回  「有るような無いような」

中秋の名月を書き逃してしまいました。でも、家族でちゃんとお月見はしましたよ。望遠鏡で覗くと、月の表面の模様がくっきりと見えて、…実は味気なくなってしまいました。殺風景と...


今年の名月はずいぶん早くに過ぎましたね。
ぽやっとしている内に、味わうことなく過ぎてしまいました。
当然のように月見団子を買ったり、賞味したり、全くなく過ぎてしまいました。

あとは明日のお彼岸に、お供えのおはぎなど作るぐらいです。
この時期のおはぎというと、思い出すのが里芋を入れた郷土食「○○餅」、里の祖母が作ってくれました。
丁度里へ遊びに行っていた時の事です。

この時期のこの土地の名物だからと、祖母が私に作ってあげるというので、特にどうと思う事も無く食べる事が好きな私はうんうん、といった調子でした。

そこでふと祖母曰く、
「おはぎに里芋が入っているって、嫌じゃない?」
ちょっと、内心思い当たるものがありながら、「そんな事ないけど」
と答えた私でした。

「美味しいよね」
「おいしい、美味しい」

二人でそんなことを言いながら、
「御餅に里芋を混ぜるのが嫌だという人がいたものだから」と祖母。

これも何となく合点がいく私でしたが、黙っていました。

「美味しいよね」
「美味しい、美味しい」

そんな話の流れで、ふと私も
「お祖母ちゃんは、その御餅好きなの?」

ここで、祖母も黙
「美味しいよね」
「美味しい、美味しい」

間があって、祖母曰く
「本当はあんた好きじゃないんじゃない?」
「好きか聞いたら黙っていただろ。」

この問いかけには、苦しい思いがするのでした。
「お祖母ちゃんだって、本当は好きじゃないんじゃない?」

「なんでそんなことを、美味しいでしょ?」

「美味しい、美味しい」
「美味しい…」

段々と、言葉少なになって行く祖母と孫。

そして、祖母は「この土地のこの時期の名物だから」
と、背を向けるとおはぎの準備にかかるのでした。

苦しい問いと答え、世の中には付き合いというものがあるものです。
過去も、来年も、再来年も…そうでしょうね。

スズカケの花

2014-09-20 18:59:09 | 日記
1657回 「プラタナス」

 昨日、町内の人の訃報を聞いたせいか、今朝の夢は町内の夢でした。ご両親が亡くなり一人住まい、身寄りがなく、福祉の御世話を受けていた身の上の方でした。昨日、一昨日という近い日...



どうやら、これはスズカケの花らしいと、スズカケの街路樹を見ながら車を走らせていると、自身でもわき見注意の感が押し寄せてくる年齢、本当に視野が狭くなった気がします。

深緑の葉にもこもことした褐色の大きな塊がぷらぷらと、ごそごそ湧いているように下がっています。
実なのかとも思いましたが、花の咲き殻だったのかもしれません。

実際、スズカケの花を見たことがないので、どれが花なのか、…この機会に辞書や図鑑で調べてみました。
それで、おやっと思ったのが、特徴的な白い斑の入る木なのはそうなのでしょうが、花や実が、見てきた木と違っていたことです。

元々、スズカケと思ってみたのがもみじ葉の物でしたから、今回も葉と白い斑から判断したのですが、いろいろ種類があるのでしょう、花まではよく分からずに終わりました。

何でも、すっきりと分かるうちが花、世の中、よく分からずに過ぎてしまう事は多いようです。

どうも花期は春、今は実になる途中というところでしょうか。でも、もしかすると違う木なのかもしれません。
以前プレートにスズカケとあり、この木がそうなのかと見ていただけなので、同じ木を見るとスズカケ、プラタナスとみてしまいます。

思い込みなのか、どうなのか、事実は分かりませんね、真実は一つでも、科に属する木は多いですものね。

なるべく真実に近い答えを求めて、来年もあくせくしているかしら、私。

夢って不思議

2014-09-20 05:14:06 | 日記
1656回 「海辺のドライブ」

 黄花コスモスなど綺麗に咲いています。空が高くなって、薄い羊のような雲が空の端にいくつか消え残っていました。 今朝は夢を見ました。海辺の道をせっせと子供用の足こぎ自...


     「夢って不思議」
 何か意味があると
思っていた頃は夢のある頃
期待多くて夢のある頃
空も膨らんだ夢の内

天高い頃
変わり行秋の候
毎年の変化に
また空を眺めるゆとり
戻ってきた平穏の頃
まだ不安定な気候の移り変わる頃

変化多くて躓き
戸惑う前の真っ白な
真っ新な更な空間
繰り返し繰り返し拾い上げようとする
まだ至らない秋の空

271回(2006年7月4日作)

2014-09-19 15:41:00 | 日記
前回同様、コメントの関係で引っ越しできなかった記事。
この2回だけ引っ越しできなかったそうです。


中田選手引退に、一頻り沸いた今朝でしたね。サッカーファンのショックはいかばかりかと思われます。

     「かんかん」

 今日はかんかん照り  青空に入道雲

燃え滾った夏の到来  蒼々としたユニホームも空に広がって

白い雲を沸き立たせている

 すっきりした気分の色  今日の空の色

白いシャツが日に眩しく翻っている

もう少ししたら丸い黄色い向日葵も開き始めるだろう

お日様に向かって明るい笑顔を向けて

大きく大きく咲き出でるだろう

 かんかんとした日の花が

また丸く咲き出でるのは何時の事だろう

258回 (2006年6月18日作)

2014-09-19 15:40:00 | 日記
先日、引っ越した時に、258回と271回が、コメントの関係で掲載されなかった旨メールが来ていました。
どうしようもないかなと思っていましたが、今日思い立って、引っ越し前のブログを覗いたところ、まだ記事がそのままでした。
それで、嬉しく思い、コピーしてきました。
以下に張り付けました。


     「金魚ゆらゆら」

 ホテイアオイの葉陰をゆらゆら

赤くゆれる優雅な影  尖頭形の魚影が水面に美しい

大きくなって  どこまで大きくなるのかと

鯉や鮒の血が混ざっているんだと陰口をきかれ

もう捨ててきたらと嘲られても

一向気にせずぶくぶく三冬

 死ぬまで飼ってあげるからね

今春からは金魚池  薔薇の葉陰で優雅にゆらり

夏のホテイアオイの青い花を待ってゆらゆら