昨日、思い立って「太陽がいっぱい」のビデオを借りてきました。中学校の時に見て以来かもしれません。
海の青さ、風景の美しさが記憶にあり、アランドロンの美貌以外でも好きな作品の一つでした。
見始めて、やはり海の青さに魅了されました。昔は貧しい青年に同情がちにみた覚えがあります。今回改めて筋を追って見ていると、主人公の青年=犯罪者、その何者でもないのだという印象が強く残りました。愛を引き裂かれる恋人同士、犯罪者により女性にとって悲劇的な結末となる筋立て。バックの風景があまりに美しいことや、アランドロンのはじけるような若さ美貌のおかげ(せい)で、犯罪者の行った残酷な行為が薄らいで見えた、そんな若い頃の感動が今は冷酷な現実を捉える視点で鑑賞できました。
「時が経てば」
青い海の美しさが
煌く夏の日差しと風光明媚な形地と面影
視覚的な美のみを堪能した時代を懐かしみつつ
その影に流れる変わらないストーリーを改めて読み取ると
昔の感動が表面の虹彩に彩られていた事に気付く
根底は変わらない
根深いものに目が届く年を経て
改めて
年々歳々色彩は明媚 年々歳々非は悲
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