座が白けたのか和んだのか分からない雰囲気の内に、一行皆のトランク類を積んだキャリーカーを牽引して、私達のバスは出発しました。バスといっても十数人くらいが乗れるマイクロバスだったと思います。バスの運転手は現地ガイドさん兼任でした。
バス走行中は、運転席と助手席で、ガイドさん同士がにこやかに話しをしている姿が印象的でした。2人のにこやかな笑い声や話の弾む様子が、車中を明るい和やかな雰囲気にしてくれていました。私は窓外を眺めたり、目を閉じて休んだりしていました。
バスはキュランダの観光施設へ向かっていました。山に入る道に差し掛かると、バスはその道に入って行きました。これはよく覚えています。何故なら、私の住む地方の山と同じ様な進入口の雰囲気だったからです。大型バスなら1台が漸く入って行けるほどの広さです。自国にいるのかと錯覚するような風景でした。そして、ぐるぐると上りの山道を上って行きます。
「カンガルーに困る。」
そんな話を現地ガイドさんが話し始めました。カンガルーが突然車の前に飛び出してきて、急停車できずに不可抗力で撥ねてしまう時があるそうでした。
「跳び出してくる方は向こうの勝手で死んでしまうけど、ぶつかられる方は迷惑だ。」
という事でした。車の修理費がかかるのだそうです。動物に賠償責任は有りません。ましてや賠償能力は更にありません。当時はこの言葉をお気の毒にと聞き流していましたが、今考えると、動物の毛皮やお肉は損害賠償の費用の足しにならないのでしょうか?当時はカンガルー肉のバーベキューなども有ったと思います。オーストリッチの毛皮は何の毛皮なんでしょうか?現地の事が分からない私にはこれらの種類や流通経路や価値や相場は全然わかりません。
検索してみました。オーストリッチはダチョウの毛皮なんですね。カンガルーの毛皮も売れるようです。
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