Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

美湾

2017-12-25 16:06:46 | 日記

   世の中にはドキッ、とした人が多いかもしれません、私の人生、結構あれこれとありましたから。それに、既にもう何かしらの私の作品を読んだ方は、他の作品でこの点に思い当たる個所を思い浮かべた方があるかもしれません。

 さて、本題に戻りましょう。実際にこの時、この湾岸の防波堤の傍に、私から数メートル離れた場所に、この嫌な思い出にまつわる外国人の男性とよく似た男性が佇んでいました。私は彼が、その問題に関係のある人本人なのかしらと内心訝ってみたりしました。それでさり気無く彼を観察してみたりするのでした。が、外国の人は容姿がよく似ていると私には誰が誰と分からないので、彼がその当の本人なのかどうかは断定できないのでした。それに、その時既に離婚してしまっていた私に、彼はもう用が有る筈は無いのでした。若し彼が本人ならば、私に関わりあってこの場にいる事自体とてもおかしな事なのでした。

 私はまた、よく似た人をウルル登山の時にも目にしていました。その時にも私は、自分には特に関係ない人と思い彼を無視していました。グリーン島でもよく似た人を桟橋で見かけました。しかし私は咄嗟に彼の姿から顔を避けてしまいました。そしてこの時迄、私はすっかり彼の事を忘れていた事に気付きました。

   この旅に出て分かった事でした。彼はどちらかというと、私にとって好感が持てずに来た人なのだ、結局はそうなってしまった人なのだという事をこの時に悟りました。その為この旅で彼によく似た人を見掛けると、私はさりげなくその人を避けてきました。その外国の人にまつわる嫌な思い出の話です。前もって言うと彼は直接出て来ません。

 その話は私の最初の渡航である新婚旅行から始まっていました。私は当初全くその事に気が付いていなかったのですが、その後人伝に話を聞く内にあれこれとそれらの事に思い当たったのでした。


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