祖父の言葉は続きました。私がなぜ駄目なのか聞く前に祖父は理由を言ったように思います。
「あんな1人の女に収まらない男。」
そんな男を旦那にする女は惨め、と祖父は続けました。
祖父は顔を私から背けつつ、わしの孫がそんな事になっているとは、とか、どうしたものか
など呟いていました。
血筋というものがあるからな、そういって祖父は
お前はいったいどういう気で〇〇店さんに通っているんだ。
遊びに言っているとか言っていたが…
そう、遊びに行ってるだけよ。 と、私は同級生の家に遊びに行っている事を説明します。
お前と同い年の、そうか同じ年頃の男の子が居るのかと祖父はホッとしたようでした。
今までは、日常の心配事は祖母を介して私と対していた祖父だけに、とても話し辛かったことでしょう。
祖母さんがいてくれたらと嘆いていたようです。どうにもしようがなくて、遂に直接私に話しかけてきたのでした。
このように祖父は、家族の事を人一倍気に掛けていた人でした。
私に限らず、孫であるいとこ全員に祖父は気を配っていたようでした。
さて、一応安心した祖父は、それでも私がかー君の家から帰ってくると、彼の家での私の様子を知りたがりました。
女の子で溢れる応接室、人が一杯で私には人当たりして具合が悪くなるからと、遊びに行くのを止めようとしていた事、それならとまた元の彼と2人だけの部屋に戻った事などを話します。
皆とても可愛い服を着ている、と、ピンクや黄色
、オレンジ
、水色
など柔らかな乙女らしい服装の話をします。
ファッションはやっぱり女の子の憧れの世界です。
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