Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

うの華3 154

2021-05-10 14:35:49 | 日記
 お幾つにお成りです、向こうさんは。店主の問い掛けに、客はにやりと曖昧な笑みを浮かべた。

「そうさなぁ、あの子とは4つ違いの筈だから…、9つか10だな。」

客はそう答えた。「しかしそれより」と、客は店主に別の話を持ち掛けた。

「ここへ来たのは、本とは食事に来た訳じゃ無いんだよ。」

何時もの様に世間話でも無いんだ。そう悠長な事もしていられなくてね。ほれ、と、客の男性は主要な用件を話し出した。

 以前あんたと戦時中の話をしていただろう。覚えているかい。2月か、もっと前の事だったかも知れない。空襲の後の話だよ。その時、爆撃の後に生き残っていても、翌日か、数日後に具合が悪くなり、結局は亡くなった人もいたという話をしただろう。そこであっちでもこっちでも似た様な事があったと、その時店にいた皆で互いに語り合ったじゃないか。…客の話は続いた。

 その時に、ああここもダメだなと思った人でも、持ち直した人もいた、それは病人を見ていた医者が良かったんだとか、名医だねとか、名医がいたとか言う話が出たじゃ無いか。こっちの方にも名医はいたとか。実はね、今そのこちらにいた名医とやらを知りたいんだよ、私は。それも早急にね。と客は意気込んだ。

「私の家では今その近い場所にいる名医が必要なんだ。」

あの時、こっちの医者の話をしていた客の住まいか、その人の連絡先を知らないか。こう食堂の主人に尋ねる客の顔付きは真剣そのもので、いかにも切羽詰まった気配が感じられた。そこで店の主人は、幸いその人物に心当たりが有った事から、こうこうと連絡の付く辺りの人物の住まいを客に教えると、その客は主人へのお礼もそこそこに、急ぎ店を出立して行くのだった。

「何だか慌ただしい事になっている様子だ。」

食堂の主人は他人事ながら妙に胸騒ぎを覚えるのだった。向こうとこっちの班長さんに言っておいた方が良いかな、彼はそう考えていた。




今日の思い出を振り返ってみる

2021-05-10 14:32:35 | 日記

マルのじれんま 23

 ドクター・マルは、親しくなった地球人男性と約束した、何時もの落ち合う場所へとやって来ました。既に地球人男性、紫苑さんという苗字を持つ人間ですが、は、来ていました。Tシャツにジーン......

 今日は夕方から雨の予報通り、空模様が暗くなってきました。
 午前中買い物に出かけ、午後はそれなりにするこ事が有り、忙しいと言えば忙しい1日です。