Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

マルのじれんま 21

2020-05-07 11:09:52 | 日記
 それでも、マルの家の近隣の地域で育った子供達には、そういう事が全く無かったのです。また、マルが弟の前以ての不安に対して言ったように、反対の立場で彼の傍らには何時も弟のエンがいました。そのお陰でマルは常に心丈夫だったと言えるでしょう。それにその内、活発で明るいマルにの事です、家の近隣以外の区域から来ている同年代の男の子達も、何時しか彼の外見に馴染んで違和感なく過ごすようになってくれました。

 しかし、異性となるとそうでも無かったのでした。マルの明るい性格とぱっとした見栄えを特に気に入る子もいれば、その逆に彼を妙に毛嫌いする子もいたのでした。その毛嫌いする代表格の女の子がウー・ルサイ・シクドイナーという女の子でした。また、気にいられたら気に入られたで、真っ直ぐな気性の彼は、そんな女の子達に特有の小煩いグループとも気が合わなかったのでした。

 さて、ウーの家族は星の名家の一族でした。彼女の家自体もかなり裕福であり、両親の社会的地位も相当に良い家柄でした。そんな家庭で育った彼女は、礼儀や秩序を重んじるという家風で育ったのです。その為彼女は外見だけでも目立つというマルが、周囲にそぐわないという事だけでもう気に入らないのでした。その上彼の性格が自由奔放と来ていたので、その点でも他の子供達と違っていると、何くれとなく彼の言動が癇に障るのでした。

 「何かと難癖をつけられたよ。よく突っ掛かって来る子だったな。」

マルは聞き取りしているシルに話しました。

「箸の上げ下ろしにも小言を言うというタイプでね。」

マルは苦笑しました。地球の、今現在彼が興味を持っている地域の言葉を引用してみました。彼はウーの事を上手く表現出来たなぁと感じたのです。シルはまぁと明るく微笑みました。

「また、余計なお節介をするという、世話焼き過ぎ女だったな。」

ここでマルは大きな溜息を吐きました。「私は彼女にはうんざりだったものさ。それにまた彼女は相当な性悪女でね。」、マルは続けました。シルのカウセリングを受けていると思うと、彼も赤裸々に自分の心情を吐露するのでした。


今日の思い出を振り返ってみる

2020-05-07 11:05:28 | 日記

親交 49

 懐かしいなぁ、こうやって一緒に歩いているとあの頃が甦ってくるみたいだ。ミルは思いました。学舎でも一緒の事が多かったけど…、「僕達、この山でもよく偶然出合ったよね。」ミルが......

 良いお天気になりました。こちらのコロナのクラスターや感染者数も、落ち着いて収まって来てくれるとよいのですが。治療薬の認可が下りて来る時期になり嬉しいですね。