そんな茜さんに、蜻蛉君が言いました。
「それで、ホーちゃんどうしたのさ。」
彼は茜さんの従妹の事が気になるのでした。彼はどうして蛍さんがあんな状態なのか知りたいのです。
「何時もの事よ。」
茜さんは答えます。
ホーちゃん、怒ると何時もあんな感じ、口もきかなければニコリともしないで、あっちを向いた切、知らん顔になるのよ。ああなるとこっちは気がものくて(物憂くて)、うんざりよ、とんだとばっちりだわ。私が悪い訳でも無いのに。
そう茜さんは蜻蛉君に苦情を返すのでした。
「そう言うけどな。」
茜さんの返事に彼は思わずムッとして言い返しました。
お前があんなとこに穴を掘ったからだろう。あの穴はお前が掘ったんだろう、しかも2個も。あの子のとこだけじゃ無くて俺にも掘っただろう。
そう蜻蛉君は言うと、元々は茜さんが事の発端だと言わんばかりのいい様で、流石に顔付もきつくなり茜さんの方を睨むのでした。