シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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良かったね アマオケのアンコール曲

2012年12月29日 | 音楽界よもやま話
写真は、ベルリン・フィルの本拠地フィルハーモニー・ホールとパンプキンハウス。
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「新世界」第4楽章でシンバルが登場しますが、ほんのちょっとの “ポシャーン” という弱音で1回しか音を出しませんから、注意して聴いていないと聴き逃してしまいます。 先日 アマオケの演奏会で聴いてきてそれを確認しました。

桜美林大学オーケストラ 定期演奏会 __「ナブッコ」序曲 (ヴェルディ)・ハイドン変奏曲 (ブラームス)・交響曲第9番『新世界より』(ドヴォジャーク) __ 12月27日 町田市民ホールにて

確かに あの音量では、あってもなくても あまりクラシックを聴かない人には気が付かないことも多いでしょう。 逆にいうと 効果的な楽器を配置した作曲ではないといってもいい過ぎではないと思います (どしろうとのタワゴトです)。 それでも この曲が大人気なのは、全曲を通してメロディーが溢れ、聞き終わって爽快な気分になるためです。
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何かの本で読んだエピソード … プロオケの地方出張演奏会で、シンバル奏者が急病で『新世界』本番直前に出演できなくなり、同じオケの団員が急に臨時シンバル奏者に起用された。 本人は打楽器奏者ではないから、練習なしで本番に臨んで 楽譜に集中して “汗をタラタラ流しながら” 緊張して出番を待っていたそうな __

ところが はっと気が付くと、いつの間にか出番を過ぎてしまっていたそうな (!) __ しかし 出番はその1回だけだから、もうシンバルを演奏することはなかった。 その臨時シンバル奏者は “一音も” 出さなかったが、出演料をもらって帰ってきたという。
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聴衆は 500〜600人収容の市民ホールで、閑散と見え 150人ほどしか入っていませんでした。 人気曲「新世界」がメインプロですが、他の2曲が不人気なせいでしょうか? それとホールが町田駅から歩いて 15分ほどのところにあり、これが聴衆が集まりにくい原因でもあると想像します。

150人ではオケ人数の2〜3倍にしかならないから、演奏する側もあまり気合いが入らなかったのではと危惧します。 橋本駅そばのホールだと、同じオケのサマーコンサートでは大体いつも8割ほどは入っているから、やはり “駅ソバ” というのも大事な集客要素です。

「ナブッコ」演奏は元気だったが、一般には馴染みが薄いから、もう少し人気曲の方が良かったと思います。「ハイドン変奏曲」は、フワーッとした感じが出ていたら もっと良かったです。 ただ この選曲はアマオケコンサートには不向きでは? __ 隣席のお兄さんは船を漕いでいました。

アンコール曲の「ハンガリー舞曲5番」は、アインザッツも揃って盛り上がっていた。 手慣れた得意曲なのでしょう。 指揮は同じ大学の教授だから、授業の一環? それと コンマスは二十歳ほどのお兄さんですが、登場時と演奏終了時にちゃんと聴衆に挨拶をしていたのも微笑ましかったですね (別の大学アマオケのコンミスの挨拶全然なしには少し違和感を感じたものです)。 当然 挨拶の時には盛大な拍手が沸き起こりました。
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交響曲第9番 ホ短調 作品95『新世界より』(英: From the New World、独: Aus der neuen Welt、チェコ語: Z nového svĕta) は、アントニン・ドヴォルザークが1893年に作曲した、4つの楽章からなる最後の交響曲。

楽器編成:持ち替えは一部で存在するものの、全体としては伝統的な2管編成に近い。

 この曲の中でシンバルは全曲を通して、第4楽章の一打ちだけであることがよく話題となるが、奏者についてはトライアングル (第3楽章のみ) の奏者が兼ねることが可能。 この一打ちが弱音であるためか、「寝過ごした」「楽器を落として舞台上を転がした」などのエピソードが存在する。 実際 クラシック初心者にとってシンバルの音はなくても気付かない、あるいはどこでなったのかわからない等といわれることもある (ウィキペディア)。

小澤征爾には、月刊誌『新潮45』の指摘で物議を醸したサンフランシスコ響との《新世界》ーー第3楽章冒頭の「シンバル脱落事件」がある。 仕上がり原盤の試聴を怠り、他人任せにしたからだと思う __『指揮者の役割』(中野 雄著 新潮選書 2011年 175p)
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中野 雄氏が書いた「シンバル脱落」は未確認です。 ネットで探しましたが見つかりませんでした。 それと 第3楽章冒頭ではなく、第4楽章冒頭です。

後で CD 会社が指揮者・楽団に頼んで再録したのかどうかは不明です。

以上

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