goo blog サービス終了のお知らせ 

シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

躍動感が素晴らしいドヴォハチ

2017年10月23日 | ドイツ以外の音楽
写真左と中央は LP ジャケット (62年・66年)。 左から2つ目はその2曲を1枚の CD に収録したジャケット (視聴者にとっては便利な時代になりましたが、演奏者と録音発売する会社にとっては …)。 右白黒写真はケルテス、右端はゴールウェイ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ドヴォハチこと ドヴォジャークの交響曲8番は、長い間 お気に入りの演奏 CD がクーベリック指揮ベルリン・フィルの DG 盤 (66年録音) で、”素朴というか叙情的な演奏” が印象的でした。

73年実演で聴いたカラヤン/ベルリン・フィルも勿論 素晴らしい演奏で、EMI 盤の CD (79年録音) も保有しています。 それはそれで素晴らしい演奏なのですが、カラヤン/BPO だったら当然という 想定通りのAクラスの内容ですから、特段びっくりするような感動は覚えませんでした。 61年録音のカラヤン/VPO (DECCA 盤) もそう感じましたが、演奏の印象は “ゴージャス (華麗)” です。
………………………………………………
最近 ケルテス指揮ロンドン響のドヴォハチ (冒頭写真左から2つ目の CD) を聴いて、想定以上の演奏が気に入りました __ ヒトコトでいうと “躍動感がある演奏” だったというものです。 半世紀以上前の録音ですが、素晴らしい音です。

第一楽章冒頭のヴァイオリン群の演奏が終わって管楽器 (フルート) に転じた後、すぐに再び 弦楽器が前面に出てくるのですが、弦楽器の音が段々と大きくなるのに合わせてフルートの音はそれ以上に大きくなっていき、フルートのロングトーンがかき消されないようにバランスをとっています (これは指揮者の指示でしょう) __ 最後には弦楽器の強奏にかき消されてしまうのですが。

これを1人のフルーティストが吹いているのか、それとも2人で繋いでいるのかは分かりませんが、うまいソロだったら1人で吹き続けているのかも … そういえば ロンドン響には名手ゴールウェイが在籍していたことを思い出しました。 もしかしたら 彼が録音に参加したかも知れません (後日追加 __ 楽譜を見ると 第二フルートがピッコロでロングトーンを吹いています)。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
ウィキペディアから __ サー・ジェームズ・ゴールウェイ (Sir James Galway, OBE 1939〜) は、ベルファスト出身のアイルランド系イギリス人のフルート奏者・指揮者。 ロンドン交響楽団、ロイヤル・フィルの首席フルート奏者を経て、1969年 カラヤン率いるベルリン・フィルの入団試験を受け合格、1975年まで首席フルート奏者を務めた。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
ゴールウェイはカラヤンと意見が合わず ベルリン・フィルを退団したのですが、退団後のソロ活動や CD を多く送り出したことでも有名です。 そのゴールウェイについては 横浜で30年くらい前 渡辺暁雄指揮の日フィルをバックにモーツァルトのフルート協1番を奏するのを聴きました。 黄金のフルートを使い、華麗なテクニックでしたね。 話しが飛びました。
………………………………………………
ケルテス指揮ロンドン響のドヴォハチに話しを戻すと、コントラバス群などもよく聴こえ、総じて各楽器群が鮮明に聴こえ、半世紀前という古さを感じさせません。

ケルテスは、この62年録音前の61年にウィーン・フィルと録音して交響曲9番「新世界」を出したばかりですから、その余勢をかってロンドン響とドヴォハチを出したのでしょう。 レコード会社の DECCA も「新世界」の売れ行きが良かったので、さらに8番も同じ指揮者で、と持ちかけたのではないでしょうか。 73年 ケルテス42歳の死は早すぎましたね。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
ウィキペディアから __ イシュトヴァン・ケルテス (Istvan Kertesz, 1929〜73) は、ハンガリー生まれの指揮者。 ハンガリーのブダペストで生まれ、同地のフェレンツ・リスト音楽院でゾルタン・コダーイ他に学んだ。 1955年からブダペスト国立歌劇場の指揮者となる。 1956年ハンガリー動乱の時に西側に亡命した。 その後アウクスブルク国立歌劇場、ベルリン・フィルなどを指揮し、1965年から1968年までロンドン交響楽団の首席指揮者を務めた。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
ケルテスはロンドン響を指揮して ドヴォジャークの交響曲全集を作っていますが、上記の交響曲8〜9番以外のケルテス指揮の曲は聴いたことがありません。 手持ち CD の中にドヴォジャークの交響曲7番 (クーベリック指揮ベルリン・フィル) があり、この機会にまた7番を聴いてみました。

私の耳がこなれてきたのか、今まで この7番はあまり面白いとは思えなかったのですが、不思議なことに 少し面白く聴けました。 私の耳も熟成してきたのでしょうか?

以上

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。