シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

爆安中華製品の品質はギャンブルもの

2021年10月16日 | 電子工作はホビー
左は組立て前のパーツ、右は組立て後。 右上は電池4本に繋いで iPhone で撮ったら、色むら状態になった (目視では色むらは見えない)。 右下は、2桁目の7セグの1つのセグメントが不調で点灯していない様子。
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去年4セットの「7セグ LED 時計キット」を作りましたが、そのうちの緑の1セットが最近再び “不調” になりました。

何が不調かというと __ 冒頭右下の写真にあるように、左から2桁目の7セグの1つのセグメントが不調で点灯しなくなったのです (写真は擬似的に細工したものです)。
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実は 去年制作した後も何度か “同じ点灯不良” という持病が発生し、ハンダし直しをしたのですが、半田付け後 しばらく安定していると思ったら、最近再び 同じセグメントが突然 点灯しなくなりました。「6」か「5」かが判らなくなります。 冒頭表示では「0」の1セグが欠けています。

また ハンダゴテを当て直すのもやっかいだな … と憂鬱な思いで、プラケースを開けて基板を取り出すと なんと 不調が治り、正常に点灯するじゃありませんか?

とホッとしてケースを締め直すと、再び点灯せず __ この繰り返しで、不調の原因は “ハンダ不良” ではなくて、”ケースか?” と推測しました。 ケースとなると 電気的な不良、つまりハンダゴテを当て直して治るものではありません。
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“ケース不良” とは何か?__ それは、基板モジュールをケースに入れると基板がゆがみ、そのゆがみで基板上の7セグもゆがみ、7セグの足がゆがんでどこかの接触が外れるが、ケースから出すと ゆがみが消えて 接触も正常に戻る、と推測しています。

つまり 基板モジュールのサイズとケースのサイズがキツキツのため ( ≒ 同じサイズ)、ゆがみが発生しているのです。 日本メーカーだったら ぎりぎりにならないよう、同じサイズにはせず、コンマ何ミリ以下で基板を小さくするか コンマ何ミリ以下でケースを大きく設計するでしょう。

また プラケースは、溶かしたプラスチックを型に入れて製造しますから、冷えた後にはプラスチックが型よりも何%か縮小して小さくなることも考えられます。 中国メーカーはそこまで考えてないのでしょう (何事も “大らかな” 中国人らしいですね)。

日本メーカーだったら そこを考えて、冷えた後のサイズもコンマ何ミリ以下でケースを設計し、基板がゆがまないような製品に仕上げるはずです。 それが多くの日本メーカーの “製造段階で品質を織り込んでいる”、という意味だと解釈します。

その品質を表す「日本車は壊れにくい」という定評はもはや世界の “常識” です。 一方で「爆安中華製品」も常識ですが、中国製自動車はどうでしょうか? 命を預ける乗り物ですからねぇ …

日本製品の信頼性の高さはこうした点にもあるのですが、そうした不良を製造段階から徹底的に排除する姿勢は賞賛されるものの、コスト高になってしまうのは避けられません。 そうした事をしない (?) 中華製品が爆安となるのも当然です。 その違いは目に見えるものではないので、同じような製品でも “日本製品は割高、中華製品は爆安” となります。
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話しを元に戻すと、結局 私がとった “ゆがみの補正” は、「そのセグメントのピンと基板のハンダされている “特定の足ピン” をグイと少しだけ押し倒すか、基板を削る」事でした。 前者の “チカラワザ” をやってみたら 一旦正常点灯に戻りましたので、その補正だけにしときます (さらに不調が続くなら、後者もしてみます … ちょっと手間ですが)。

というわけで、電気的な不良ではなくて、”寸法精度的な不良” でした。 まだまだですね、中華製品は。 でも ここがギャンブルをしているようで、魅力でもありますから、やめられません “爆安中華製品買い” は (もちろん 命を預けない製品に限ります)。

今日はここまでです。

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