〔フクシマ・ノート〕 日本爆縮 ソウル総シカト 隠蔽と被曝強制 国際社会の許容レベル 超える?
世界世論の形成に大きな役割を果たしているニューヨーク・タイムズが、フクイチが事実上「お手上げ」状態にあることを、控えめな表現で、世界に報じた!
「これまで思っていた以上に悪いかも知れない」Japan Nuclear Plant May Be Worse Off Than Thought
29日付けの電子版。ヒロコ・タブチ東京特派員の、どこか悲しみを抑えたような筆致の記事。
→ http://www.nytimes.com/2012/03/30/world/asia/inquiry-suggests-worse-damage-at-japan-nuclear-plant.html?ref=asia
2号機での到死的高線量検出を受けた記事だが、4号機の核燃料プールが倒壊する――(日本が滅ぶ)危険性にも触れている。
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工藤和彦・九大教授はタイムズ紙のインタビューにこたえ、こう語った。
「原子炉に水をポンプで注水し続ける。大きな地震が来ないことを祈る――それが残念ながら、私たちにできる全てです」
Unfortunately, all we can do is to keep pumping water inside the reactors,” he said, “and hope we don’t have another big earthquake.”
もはや、「注水」と「祈る」しかない、と。
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野田首相がソウル核安保サミットで、世界各国の指導者から「総シカト」されたのも、こうした絶望的な事態を招いた「日本政府」に対する国際社会の批判の高まりによるものだ。
たとえば、日本の同盟国である米国の国務省HPの「ソウル核安保サミット」特集ページには、野田の「の」の字もない!
→ http://www.state.gov/t/isn/nuclearsecuritysummit/2012/index.htm
アメリカは――そして国際社会は、フクイチを引き起こし、被災・ヒバクシャを避難・移住もさせず、現地に囲い込んで除染までさせている「日本政府」を見限ったのかも知れない!
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だから、オバマと野田首相との正式「会談」さえも、なかったのだ!
総スカン!
こんな「サミット」はおそらく初めてのこと。
日本の存在感は、地震の手をかりた、「自作自演」フクイチ自爆核テロで「爆縮」し、外交の舞台から消えたも同然となった。
ソウルでの野田首相に対する冷たい扱いは、機能マヒして冷温停止状態にある日本「政府」への、国際社会のレッドカードかも知れない。
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しかし、それにしてもなぜ、国際社会の指導者たちは、儀礼的にも、野田首相=日本「政府」との「友好」ぶりを、ソウルでアピールしなかったのだろう。
もしかしたら…………。
もしかしたらオバマらは、これから日本の被曝地で起きる(これから、どんどん発覚してゆく)であろう、新フクイチ核地獄・フクシマ被曝地獄の悲劇の「共犯」とみなされるのを嫌ったのではないか!
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日本「政府」のフクシマ隠蔽と被曝強制は、国際社会が容認できる臨界(限度)をすでに超えた――ということかも知れない。
転載元:http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2012/03/post-6bdb.html