姉の「世界を見て来い」の一言がきっかけで旅にでた、自称「天才美少女魔道士」のリナ・インバースは確かに凄腕の魔道士で、山を吹き飛ばすような大魔法から低レベルの魔法の応用まで自由自在。盗賊と見るや、問答無用でシバキ倒してはお宝全部独り占めが彼女のスタイルだ。
そんな彼女と旅の道ずれになったのは、凄腕の美形剣士・ガウリイ=ガブリエフ。記憶力は今ひとつで世事にも疎いが、「光の剣の勇者」の末裔で剣の腕は達人級だ。そんな彼はまだ幼くて頼りなく見えるリナを放っておけないのだ……。
ある意味、今のファンタジー系ライトノベルの流れを作ったシリーズ。「月刊ドラゴンマガジン」で短編コメディの外伝というか本編前史を連載しながら、書き下ろしで魔王や神を超越した存在との戦いを描いた長編シリーズを発表という両輪の展開をしていました。くだらないきっかけで始まり、落語みたいなオチがつく短編シリーズと、それなりにコメディタッチではあるけれど壮大な神話の戦いが背後にあり、それに主人公達が巻き込まれていく長編と読んでいてバランスが絶妙だったのです。
【スレイヤーズ!】【神坂一】【あらいずみるい】【富士見ファンタジア文庫】
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