付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

★比率は高いが売上げではまだまだ

2020-11-13 | 雑談・覚え書き
 文芸全体だと埋没しちゃうので、対象をライトノベル・ライト文芸に絞ってみた。
 比較対象のウェブ小説が「小説家になろう」の総合累計ランキングなので、書籍については「書籍ランキングデータベース」による、ライトノベル関連書籍の累計発行部数を見ることにして、とりあえず、コミックや電子書籍も含めたシリーズ累計50万部以上に絞って集計してみた。
 対象となったのは全295タイトル。そのうち、主人公が20歳以上の作品は88タイトル。ウェブだけで見るより比率は下がっているが、それでもパーセンテージで考えると、まだ30%という数字に留まっている。そして、このうち初出がウェブであるものは、おおよそ55タイトル。ただし、これには主人公が何万歳という魔王とか龍とか人外、また成人していても学生は含めていない。
 ただし、それでもランキング上位陣は、少年少女の成長譚あるいはチート主人公の無双話と、ジュブナイル系ライトノベルの圧勝である。
 1位の『とあるシリーズ』(2004)が3100万部突破。2位のソードアート・オンライン(2002)が2600万部。3位になって初めて転生したらスライムだった件(2013)が登場し、2000万部と『涼宮ハルヒシリーズ』(2003)やスレイヤーズ(1990)と型を並べている。これに続くのが魔法科高校の劣等生(2008)、『魔術士オーフェン』(1994)、『十二国記』(1991)、ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(2013)、フルメタル・パニック!(1998)と、ある程度を予想通りのラインナップとなっている。
 このランキングに再び「おっさんの夢小説」が戻ってくるのは、21位のオーバーロード(2012)を待つことになる。
 おっさん小説はたくさん書かれていて、いっぱい読まれてはいても、まだそんなに買ってもらっていないのである。
(2020/10 集計)
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