
そんな多忙の日々の中、彼は語学授業でクラ語講師であるイーサと出会う。彼女はこの国では珍しい、敵国クラからの亡命者であり、優れた宗教家だ。その思想があまりに危険と判断され、クラでは活動できなくなっていたのだ。
そのクラの姿はユーリにとってはあまりに見慣れたものであった。耳は長くないし毛も生えていない。つまり、彼のよく知る人類そのものだった……。
2巻ですが、主人公はまだ「魔王」ではありませんし、世界征服なんか考えていませんし、国もまだ滅びていません。ウェブ版でいう4章あたりまで。ただ、楽しく、忙しく学園生活と起業の二本立てで頑張っているわけですが、それだけに行く手に何が待ち構えているか示唆するタイトルは重いです。そうなると、王女のわがままな妹とか、相も変わらず一族の利権だけしか眼中にない魔女家とかは不安要因でしかなく、ああ、ここから主人公は一気に成り上がり、そして本人と関係ないところで墜ちていくんだなあ……つまり、おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな。
【亡びの国の征服者2~魔王は世界を征服するようです~】【不手折家】【toi8】【オーバーラップノベルス】【超本格戦記譚】【小説家になろう】【製紙】【特許】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます