付け焼き刃の覚え書き

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「小国の侯爵令嬢は敵国にて覚醒する(上)」 守雨

2023-01-01 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「サンルアンの人間は転んでも何かを拾って立ち上がる」

 セントール帝国と南部連合国の戦いは意外な事に連合国の勝利で終わったが、それで割を食ったのは帝国の同盟国であった小国サンルアン王国だった。戦ってもいないのに膨大な賠償金を請求されたのだ。さらにその影響をもろに受けたのが、宰相の娘ベルティーヌだった。
 目前に迫っていた婚礼が直前で王命によって破棄され、そのまま南部連合国に嫁がされたのだが、相手が要求していたのは賠償金であって花嫁ではない。賠償金を支払いたくなく、有能な宰相の勢力を削りたいサンルアン国王の策謀だが、送りつけられたセシリオ将軍も送り込まれたベルティーヌも迷惑この上ない。将軍の屋敷で冷遇されていたベルティーヌは屋敷を飛び出し、 孤立無援の敵国で生きるための道を切り拓くことを決意する。
 しかし、知る者は多くなかったが、ベルティーヌは宰相の秘蔵っ子であり、単なる花嫁には不要なまでの英才教育を施され、底の知れないコネクションを築きあげていた……。

 商才を隠し持った令嬢が孤立無援から始める立身出世物語。賠償金くらい、自力で稼いで見せますよ!
 女たちの戦いといった感じの物語。あれこれ姑息な画策をするのも、無私の献身で主人を支えるのも、自分の足場をがっちり固めているのもみんな女。とりあえず、男はみんな添え物に見えてしまうほどの女たちの物語が始まります。

【小国の侯爵令嬢は敵国にて覚醒する(上)】【守雨】【藤ヶ咲】【PASH!ブックス Fiore】【誤解と取引から始まる恋物語】【小説家になろう
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