「王女殿下はお怒りのようです ５」 八ツ橋皓

　フィリアレギス公爵への裁判は結審した。密かに庭園にて麻薬の原料となる植物を栽培していたこと、それを騎士団を通じて取引していたこと、……すべて有罪であり、爵位剥奪と一族の追放ということで収まった。
　ドロッセルことレティシエルについては爵位などない方がありがたく、王子に対して麻薬を投与していた妹クリスタも不思議なほどに落ち着いている。
　しかし、長女サリーニャだけは、領地から裁判のために移動中、賊に襲われて生死不明だという……。

　もともと一家バラバラだったけれど、もともとダメだった人は退場となり、腹に一物ある人はこっそり潜伏して機会をうかがう展開に、因縁ありげな『白の結社』を取り仕切る仮面の少年との対峙。でも、最近はあんまりお怒りになっておりません。
　「小説家になろう」で連載していたものが、いつの間にか退会してそのまま。これからどう展開するのでしょうね。

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