付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「バーバリアン・プリンス」 ヘリテージ社

2006-10-23 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
 『バーバリアン・プリンス』というヘリテージ社の古いゲームがありまして。『バーバリアン・キング』とはまったく別の、1981年のオリジン・コンベンションでファンタジー部門の賞を取った、パラグラフタイプのゲームです。
 プレイヤーが亡国の王子様を操ってマップ・ヘクス上を移動し、移動したり何かしたりするたびにダイスロールでパラグラフの指示に従うというやつ。

 敵国の奇襲によって国は滅びた。
 かろうじて城を脱出することに成功した王子は、敵国が増援を呼び寄せて支配を確固としたものにする前に、反撃の軍を挙兵するための資金を稼がねばならない。
 行く手に待ち受けるはゴブリンやオオカミばかりではない。星空の幽霊や太古の呪い、そしてそれぞれに秘密を隠している各地の有力者たち……。

 死亡原因の第一位は餓死です。

 いくら腕っ節が強くても、頭がバカでは勝てないゲーム。金貨500枚を集めろといっても1人でちょろちょろ街道をうろついて盗賊の真似をしていても警邏の兵士と斬り合って死ぬのがオチ。古代の財宝を探そうと思っても、山奥や森の奥ではすぐ迷子になってしまいます。
 とにかく知恵を巡らし、湿地帯や森を抜け(バカはすぐ迷子になる)、出会った僧侶や魔法使いや傭兵を口先で仲間に引き込み(まともに雇っていては軍資金が貯まらない)、あちらこちらの街や神殿を回って支援を募り……。

 面白くて、そこそこ難しくて、みんなで何度も遊んだけれど、いかんせん和文ルールに誤訳が多い。だいたい「Halfling」「半人半獣」と訳しちゃいかんだろ(今なら単に「ハーフリング」とか「ホビット」と訳します)。戦闘解決や食糧確保といった直接の生死にかかわるルールも怪しいというかわかりにくい。よく死ぬし……。

【バーバリアン・プリンス】【ヘリテージ社】【パラグラフ】【餓死】
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4 コメント

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ちいさいおっちゃん (かんりにん)
2021-05-13 07:19:25
ついてましたね。
複数人でプレイするときは足りないので、ボトムズとか適当に小さめのフィギュアを突っ込んでありました。
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持ってました。 (つばさ)
2021-05-12 07:45:58
初めてメタルフィギュアに触れたのが、このゲームだったように思います。
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和訳ありました (まなせ)
2011-04-18 10:13:12
ホビージャパンが翻訳独占を主張し始める前の話ですね。あの頃は、かなり玉石混淆の翻訳が各社から出てました。
訳の正誤表は初期のシミュレイター誌かなにかに載っていたという記憶はありますが、現物は手元にありません。
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和訳? (バーバリアンニート)
2011-04-08 17:37:21
公式な和文ルールが存在するのですか?
残念ながら私は聞いたことがなかったので。
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