「銀河連合日本 パラダイムシフト」 松本保羽

「ミンシュシュギというのは、いろんな考え方があるデスけど、少なくとも『反対反対』と国会議事堂の前で大騒ぎしたことが現実になる事ではナイですよ」
　フェルフェリア・ヤーマ・ナァカァラ外務大臣の言葉。

　柏木に議員辞職を求める動きが出てきた。
　次のティエルクマスカ銀河星間連合の防衛総省長官にと推す動きが出てきたのだ。というより、ほぼ内定済み、というか本人のあずかり知らないところで確定している。フェルももちろん賛成だ。柏木が長官職に就けば創造主認定を（生きてる間は）無期限保留にできるというのだ……。
　
　「Age after」編の完結編だけれども、それゆえに表紙からも推測できるように柏木とフェルの出番は多くなく、ファーストコンタクトから10年、激動のパラダイムシフトの中で自分の進む道を見つけた瀬戸智子さんとメイラ・バウルーサ・ヴェマさん、ティ連職員の少女２人の視点で話が進みます。まさにネクストジェネレーション。ウェブでいう、とんかつ屋の娘さんの話です。

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