付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「オオカミさんととっても乙女な分福茶釜」 沖田雅

2009-05-21 | 学園小説(不思議や超科学なし)
「かわいいは正義って言うだろう? だから、かわいくない僕らは悪で、絶対に正義には勝てないんだ? だから、逆らっても無駄で、僕らはただただ嵐が過ぎ去るのを待つかのように耐えるしかないんだね? 嵐は去るものだし?」
 頭取さんのポジティブな後ろ向き発言。

 おとぎ話をモチーフに、御伽学園内で繰り広げられる人助けコメディ(だと思う)の最新刊は1冊まるまる文化祭がテーマ。
 模擬店で売上勝負したり美人コンテストとかあったり障害物競走で生着替えとかどこかで見たようなゲーム満載のイベントがあったり。その中で過去のゲストキャラの総ざらえというか「あの人は今!?」みたいな出番を作りつつ、基本的には「ちょっと近寄りがたい怖い人」だと思われていたオオカミさんが、周囲からツンデレ娘とはっきり認識され、いじり回されるようになるまでを描いてます。名前も出てこないクラスメートからまで、いいようにいじられてますね。
 一方、乳酸菌絡みのアピールは、『先輩とぼく』におけるタッキーのアジ演説を彷彿としてしまって、「ああ、沖田雅の作品だなあ」とあらためて実感してしまいました。身も蓋もないダメダメ人間な論法が持ち味です。

【オオカミさんととっても乙女な分福茶釜】【沖田雅】【大文化祭】【ツンデレ】【乳酸菌】【女子高生なまにぎり】

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