付け焼き刃の覚え書き

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「となりのウチナーンチュ」 早見裕司

2009-04-23 | 日常の不思議・エブリデイ・マジック
「かなう程度の夢を見ているのでは、その人間はたかが知れている。絶対に無理なことに向かって挑戦し続けるのが、夢だよ」
 青蛙神のお言葉。いつか仮面ライダークウガになれるといいね。

 15歳の新垣彩華は物書きの父親と沖縄で2人暮らし。貧乏だがそれで困ったと思ったことはない。
 だが、ある朝、つい声をかけてしまったリビングの蛙が返事をしたのには驚いた。だから、彩華は神経科のお医者へ行った。お金がかかるがやむを得ない。でも、あいかわらず蛙は話しかけてくる。自分は神様だ。明日、隣の部屋に人が引っ越してくるから、そうしたら少しは信用しろという。
 次の日、失業して東京から引っ越してきた和久と夏海の父娘が隣の部屋に姿を現した……。

 沖縄を舞台にした、ちょっと不思議な都市奇譚。
 早見裕司は文庫売り場でしかチェックしていなくて、「ここのところメイドものばかり出ているなあ」と思いこんでいたら、オンライン書店で学園ミステリでも『メイド刑事』でもない新刊が出ていると気づいて慌てて注文。そうしたら、お馴染みのキャラがちらっと顔を出していたのでなんか嬉しくなってしまいました。ああ、同じ世界なんだと。ただ、そうするとクウガが2000年の放送だから、この作品とは時系列がちょっと合わない。まあ、気にしなくて良いか。
 日常の延長線上で起きる、ちょっと不思議な物語。2人の少女が出会い、仲良くなり、海に行って沖縄そばを食べるまでの物語……というと何のことかと思われるかも知れませんが、そういう話なんです。神通力があるのかないのかよく分からない蛙の神様が素敵です。

【となりのウチナーンチュ】【早見裕司】【蛙の神様】【クーリングオフ】【生き霊】【台風】【水淵季里】

コメント (1)    この記事についてブログを書く
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1 コメント

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ありがとうございます (lump-love)
2010-08-23 05:36:55
おもしろそうですね!!

回答あちがとうございます
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