『甘んじてロリコンの誹りすら受けてやろうじゃないか』奥様は14歳の（現代基準で）美少女。
これは戦国時代では当然のことであって犯罪ではないのだ。
熱田の商人、浅田屋二代目大山源吉は逆行転生者である。そんな彼が今川義元の軍勢に攻め寄せられた織田信長が逆転勝利するのに一点賭けするのは当然だろう。
しかし、戦国の覇者になろうという織田信長と伝手を得ても、彼はあくまで武人ではなく商人。美濃・尾張の雄「織田信長」を神輿として担ぐことを決意したのだが、そんな彼にここぞとばかり無茶ぶりしてくる信長に、何かにつけては金子を無心してくる藤吉郎と、まだまだ先行きは不透明であった……。
単に未来が見通せることに胡座をかいた前世知識無双ではなく、果たしてどこまで自分の知る歴史と同じように流れるのか、はたまた変えようとする歴史が修正されて元に戻るのではないかの手探りです。さらに今川方の商人との攻防戦やら、前世知識による産業革命も「単に便利な道具を開発させました」に留まらず、その先の影響まで見据えた二段構え三段構えの手を打っていきます。いかにもワルなやり手商人への道が続きます。
戦国転生ものって思いつきでは書けないので、いろいろ調べてストーリーを練り込んだ面白い話が多いのですが、同じくらい書籍化されても３巻くらいで途絶えるものも少なくなく、これはきちんと決着が付くまで続くと良いなあと買い支えたいと思います。
【信長と征く１～転生商人の天下取り】【入月英一】【宮下英樹】【レジェンドノベルス】【歴史の修正力】【墨俣一夜城】【脱穀機】【有松絞】【綿織物】【ラダイト運動】【ブランド戦略】
