付け焼き刃の覚え書き

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「田中角栄100の言葉」 別冊宝島

2016-05-06 | 伝記・ノンフィクション
「方針を示すのが政治家の仕事だ。役人は生きたコンピューターだ」

 現場の話とかときどき聞きますが、その中に「省庁の担当者は机の引き出しに幾つもプランを持っている。そして政治家が指示をするのを待っているんだよ」というものがありました。
 ぶっちゃけていえば、役人は政治家の道具。それを敵視していては政権とっても国は動きません。

 なぜか最近、田中角栄の本が書店に並びます。
 田中角栄という人は日本の高度経済成長を支え、日中国交正常化を果たした政治家ですが、一般には金権政治、土建政治の諸悪の権化的なイメージで、ロッキード事件で逮捕された時にはマスコミが鬼の首でも取ったかのごとくはしゃいでました。ロッキード事件の経緯についても今の視点で見るといろいろ面白い話が出てきますが、いろいろ功罪とか好き嫌いとかを抜きにしても、その語録は面白いのです。
 こういう人が現代日本の礎を作ったんだなあと思いつつ読みました。
 でも、なんで今なんだろう?

【田中角栄100の言葉】【日本人に贈る人生と仕事の心得】【秘蔵写真と読む「角さん」名語録】【別冊宝島編集部】【宝島社】
コメント
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