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付け焼き刃の覚え書き

 開設してからちょうど20年。はてなにお引っ越しです。https://postalmanase.hateblo.jp/

「ほうかご百物語4」 峰守ひろかず

2010-07-30 | 学園小説(不思議や超科学あり)
「重く悲しいバッドエンドはフィクションの中だけで充分よ」
 妖怪マニアの経島御崎の言葉。確かにちゃんと目を開いて世の中を見ていれば悲しいことばかり。

 絵描きバカの少年と化けイタチの少女が校内の妖怪退治をする放課後不思議物語も4冊目。週刊少年ジャンプで好きな妖怪マンガは『ぬらりひょんの孫』や『地獄先生ぬ~べ~』ではなく『妖怪ハンター』です。あ、『めだかボックス』や『ブルーシティ』も好きです。妖怪マンガじゃありませんが……。
 それはともかく、なんとなく分かってきました。この話と波長が合う理由が。
 広げていけばいくらでも壮大にもドロドロにもお馬鹿にも猟奇にもコミカルにもなりそうなところを、いや、それはたいしたことではありませんよと一歩手前で軽くスルーさせてしまう肩すかし感が好きなんだ。
 
 危険な妖怪を退治しようとする美術部の邪魔をするのは剣道部主将とその妹。彼らの目的は何なのか?

 さて、過去の幾つかの事件の黒幕のそのまた黒幕らしい男女とカラスの登場です。とはいえ、なんとなく黒幕がもう何枚かありそうな感じではありますし、これで終わりでも問題ないような気もしますし……まあ、気にせず素直に愉しみましょう。

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