「時間は悲しみを、川の中の石ころのように滑らかにする。重みは常にそこにあるけれど、軽く触っただけでもひりひりするようなことはなくなる」
ダグ・レッドウィング・ヒッコリーチャトーの言葉。
ビジョルドの新刊は、地の民の娘と湖の民の男が出会い結ばれる過程を描いたファンタジー四部作の1冊目。
悪鬼を追っていた湖の民のダグは、泥びとに掠われた地の民の少女ファーンを救う。土地にしがみついて生きる地の民と、地の民には魔法とも思える技を使って魔性のモノを駆り立てる湖の民。生活基盤も習慣も異なる世界で生きてきた2人が出会い、惹かれ始めるが、不幸な先例を見てきた周囲の人々は疑念の眼で見て引き離そうと……。
というわけで、出会い、悪鬼を退治し(ここまでで半分)。なので、魔物退治云々の話ではなく、なんというか「地の民 嫁取り物語」。異文化がコンタクトし、互いの慣習の違いに戸惑いつつも同じ道を歩み始める物語ですな。たぶん次巻は「湖の民 婿取り物語」になるんじゃないかと想像。
派手なシーンは期待しないで読むと吉。濡れ場はあります。でも、この文庫1冊で1200円はきついなあ……。紙代の高騰かな? 『スピリット・リング』のときは約540頁で1030円。『惑わし』は478頁で1260円だよ。
【死者の短剣】【惑わし】【ビジョルド】【嫁取り】
ダグ・レッドウィング・ヒッコリーチャトーの言葉。
ビジョルドの新刊は、地の民の娘と湖の民の男が出会い結ばれる過程を描いたファンタジー四部作の1冊目。
悪鬼を追っていた湖の民のダグは、泥びとに掠われた地の民の少女ファーンを救う。土地にしがみついて生きる地の民と、地の民には魔法とも思える技を使って魔性のモノを駆り立てる湖の民。生活基盤も習慣も異なる世界で生きてきた2人が出会い、惹かれ始めるが、不幸な先例を見てきた周囲の人々は疑念の眼で見て引き離そうと……。
というわけで、出会い、悪鬼を退治し(ここまでで半分)。なので、魔物退治云々の話ではなく、なんというか「地の民 嫁取り物語」。異文化がコンタクトし、互いの慣習の違いに戸惑いつつも同じ道を歩み始める物語ですな。たぶん次巻は「湖の民 婿取り物語」になるんじゃないかと想像。
派手なシーンは期待しないで読むと吉。濡れ場はあります。でも、この文庫1冊で1200円はきついなあ……。紙代の高騰かな? 『スピリット・リング』のときは約540頁で1030円。『惑わし』は478頁で1260円だよ。
【死者の短剣】【惑わし】【ビジョルド】【嫁取り】