All contents are written based on the author (as a geographer)’s personal viewpoints, but do not represent his institutions’.
内容は所属組織の見解ではなく、地理学者である筆者個人の見解にもとづくものです。
「なぜSNSをやる必要があるのか?」
うちの職場でも、SNSの私的利用に関する注意喚起があったところ。いたって常識的な趣旨なのでまったく異論はないが、持続可能な研究活動のために防衛線を用意しておく。
小生の場合、2009年のQQ(2016年にアカウント崩壊で放棄)、2010年の新浪ブログ(博客)、2011年のウェイポー(新浪微博)を、中国における(関する)研究活動の一環として始めており、簡単な調査や協力者の募集、有識者へのインタビューに加え、日本からの情報発信など、その効用は書きつくせない。しかしネットへの規制が一部存在し、ある日突然内容を消される懸念がゼロではないので、そのバックアップとしてFacebookを利用し始めた。現在も中華圏での活動名を名義とし、中国語を主体としているのはそれゆえである。それらは震災時の安否確認などできっちり働いてくれた。おかげで2011年以降、メールやメーリングリストでの発信も大幅に減っている。
さらにこの3年ほどは、研究活動のアウトリーチ(つまり、小生の出身地を対象にした環境の視点での地域おこし研究)において、地元のステイクホルダーのみなさんとのやりとりは、Facebookを通じて行っている。暇人の趣味(という表現は失礼ながら)と言われそうな、料理や旅行、ペットをアップするなどの「リア充」系(という表現でよいか?)で使うつもりはない。小生がやるとしたら、その料理や旅先に一定の希少価値や学術価値が認められる場合である。よってタイムラインの内容は堅いし、本を書く代わりのようなものだろう(そのうちチャンスがあればまとめるつもりである)。
困るのは、本来メールで行うべきコンタクト(進学関係など)を気楽にSNSで済ませる人が多いこと。たいていは専門基礎のない、いわば自分探し中(酷な表現ですが)の学生。