頼子百万里走単騎 "Riding Alone for Millions of Miles"

環境学者・地理学者 Jimmy Laai Jeun Ming(本名:一ノ瀬俊明)のエッセイ

ボリュームゾーンにいることのリスク

2024-03-09 09:10:38 | 日記
「高校時代の学力は普通、やりたいこと、なりたいものが決まっているわけではないが、いい会社に入って、安定した収入を得たい。」
こんな「ボリュームゾーン」の人材はつつましく「選んで」生きよ、という主張を発信しているYouTuberが、受験系YouTuberを批判している事例を時々みる。大都市の、なるべく偏差値の高い私立文系で、就職に有利な経済、経営、商、法を選び、ブランド力を上げよう、って感じに。学びたいものを極めて何者かになって欲しい、という後者の主張とは真逆の言説だ。昨今小学生に出前授業をしてきた経験上、子供たちには素敵な大人になって、悔いのない人生を送ってもらいたい。いわゆる「社畜」となって、しかし大したスキルも身につかず、定年後は痴呆症リスク、健康リスク、貧困リスクとの闘い、みたいな人生は避けてほしい。選ぶ本人の勝手、といえばそれまでだが、学費を出す親の立場も経験しているし、小生自身がかつて、転学留年を決意したのも、学費を出してもらって貴重な大学生活を過ごさせてもらう以上、「この道で飯を食う」という分野において、アクセルべた踏みで勉強すべき、と強く感じたから。幸いにして、還暦までその道(の近いところ)でちゃんと飯食っているし、費用対効果の視点では理想的な人生なのかもしれない。小生自身は国立(理系)だったので、私学だった場合の感覚は想像できない。
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