地福寺ブログ

地福寺は、宮崎県延岡市の山あいにある曹洞宗のお寺です。
永代供養のご相談も承ります。

山茶花

2012-10-31 17:58:26 | 周囲の自然
♪垣根の 垣根の 曲がり角 たき火だ たき火だ 落ち葉たき♪

すっかり秋も深まり、いよいよ明日から11月です。早いものですねぇ。

先日はツワブキの花を掲載しましたが、
もうひとつ、秋の花をご紹介します。

当山の本堂脇に、サザンカが一本あります。


これが今、満開。というより、もう満開は通りすぎたかな~。
足元は、散ってしまった花弁でいっぱいです。


これは、サザンカの中でも「雪月花(せつげっか)」という種類のようです。
赤や桃色のものもありますが、それは人間が作った種だとか。
椿に似ていますが、それもそのはず、サザンカはツバキ科の植物です。
ツバキと違って、花弁がバラバラに落ちるのがサザンカの特徴です。


♪さざんか さざんか 咲いた道…♪
…と、冒頭の童謡「たきび」の2番の歌詞に出てきますね。


「サザンカ」をパソコンで漢字変換したら
「山茶花」となりました。
漢字ではこう書くのか!
へー、初めて知りました。

しかし…これじゃあ「サンサカ」ではありますまいか?
どうも、どこかで読み方が訛ってしまったようです(笑)。



よく見ると、蝶々や蜂など、虫が沢山来ています。


こちらは、一心不乱に花粉を採取中。
ハチかと思いましたが、あれ、なんだか羽の生え方が違うぞ??


調べてみると、ハチではなく、ハナアブというハエの仲間のようです。
そう言えば、顔がハエですやん♪
それに両手をすり合わせる、おなじみの仕草もしていたような…。

しかし、かなりカメラを近づけても、逃げようともしません。
冬に備えているんですかね。


冬を前にして咲く花は、虫たちにとってもありがたい食糧源になるのでしょうか。

おまけ、このサザンカ、幹は苔むしていますが、
そこに一筋こんなものが。人がつけたものではないのなら…ハテナ?
アリさんの通り道ですかね…?

ツワブキの花

2012-10-29 14:06:49 | 周囲の自然
上手にはできませんが、たまに刈払機を担いで周辺の草刈りをします。
先日、草刈りをしていると、「ツワブキはこれから花が出るから切らないように」と師匠からの指示。

ふむ…。
道路沿いの斜面はけっこうな傾斜がありますので、
注意をしていても、刈払機でバサッと切ってしまうこともあります。
「どんな花が咲くんだっけなあ…?」と思いながら、そのときは作業をしました。

そして今日、斜面を見て気がつきました。
おお、黄色い花がたくさん♪


そうでした。これがツワブキの花です。


葉からひゅーっと茎が伸びて、秋のこの時期に黄色い花をつけます。
咲く前の蕾はこんな感じ。


ちょうど、午前中の日光が当たり始めたところだったので、花の黄色が目立っておりました。
茎が長く、花が高い場所についているので、タイミングによっては足元の葉にまだ光があたらず、
上にある花の部分だけが輝いているようにも見えます。




逆光でも一枚。


去年は、なにも考えずにバサバサと切りまくったなあ…。
ごめんなさいね。


刈払ったほかの草も、私が気が付いていないだけで、実はいろいろな花が咲いたんでしょうか。
普段の生活の中で、あたりまえになっていること。
ツワブキの花も、間違いなく視界に入っている光景なのに、
言われてから見直して初めて「こんな花だったなあ」と気づく、よい例でした。

かまきり

2012-10-21 15:05:44 | 日常のヒトコマ
朝夕はだいぶ涼しくなってきたとはいえ、
昼間は汗ばむ陽気です。
季節の変わり目に体調を壊しやすい原因のひとつでしょうか。

このころ、庭先では様々な虫を見かけます。

遊んでいた息子が、カマキリを見つけました。


ん?なんか左手に持っているような…

あ!捕まえたテントウムシを掴んでいます。
まだ生きてる!
あわててデジカメを用意しましたが、みるみるうちに食べてしまいました。
まだ、カマキリの口元から、テントウムシの足が出ています…。



お釈迦様は、小さな虫が小鳥に食べられ、
その小鳥が、大きな鳥に襲われるの見て、命の無常を感じたと伝えられています。

我が家の小さな庭でも、その営みは行われていました。
よく、テレビの動物番組等でも見かけるこの光景に、
「かわいそう」という人間の感情が入る余地はありません。
たまたま、私たち人間は他の動物から食べられる存在ではなくなっていますが、
そのため、命の有限性に気づきにくくなっているとも言えます。

だからこそ、宗教というものが必要なのではないか?
欲望に歯止めがかからなくなる人間には、
どこかで心のブレーキになる宗教が必要なのではないか?

カマキリとテントウムシの命のやりとりを間近に見て、
あらためて考える土曜の昼下がりでした。


運動会だ!

2012-10-08 09:15:54 | 日常のヒトコマ
どんなに電話が普及しようが、メールが便利になろうが、
やはり、運動会の開催を知らせる手段はコレでしょう!




運動場の鉄棒の足に鉄パイプをくくりつけて、装填完了!


音は何度も聞いたことがあるけど、
花火の打ち上げなんて、なかなか見る機会がありませんよねえ。

みんなで腕時計と携帯電話の時報で時刻を見ています。10秒前…
点火する先生の前には、テロ鎮圧用の透明の盾みたいなものがあります!
やっぱ危ないんだねえ。ドキドキ。


となり町の小学校よりも早く花火を打ち上げることに情熱を傾ける大人たち。

ボーン!(打ち上げ時の音、これが結構迫力!)
パパーン!!パンパンパンパン!!

爆発の瞬間が6時になるように、6時の時報数秒前に発射!
無事に(?)となり町の小学校よりも早く打ち上げること成功しました♪

絶好の秋晴れのもと、運動会が始まりました。
国旗および校章旗掲揚。


私はPTAの仕事で、来賓の方々へお茶出し係です。
家庭科室のガスコンロでお湯を沸かしているうちに、開会式が始まってしまいました。


保護者が参加する種目もいくつかあります。
そのスターターを命ぜられました。これも初めての経験♪ワクワク。

へー、こんな鉄砲なんや。


火薬の箱に面白い表示を発見。

ようするに、危ないものだから気を付けないさいよ、と言いたいらしい。
分かったような、わからんような表示やねえ。

ちなみに、昔と比べると火薬は少なめになって、音も小さくなってしまったとのこと。
安全第一なんでしょうね。

おまけ
保護者参加の綱引きのヒトコマ。

二手に分かれて引き合い、1勝1敗となって、3回目をすることが決まり、
「かんべんしてよー」と立ち尽くすみなさん。

PTA役員をしてみると、また違った面から運動会を見ることが出来ました。


10月7日付の読売新聞「編集手帳」の記事から。

近頃の運動会では、息を切らして走るのは子供たちばかりではないらしい。
インターネットを検索すると、お父さんたちの「開門ダッシュ」の感想が次々に出てくる。
「最前列をゲットしたものの、ビニールの敷物が風で飛ばされ、涙をのんだあの日…
3年前は途中で足がつり、転倒して膝をすりむいた」(さすらいのタクシードライバーさん)。
いやはや、ご苦労さまと申し上げたい。
明日は体育の日。秋の運動会シーズンも、この3連休でほぼ終わりという。
以前、ジャパネットタカタの高田明社長が、通販番組で味のあるトークを披露していた。
「運動会では自分の姿もしっかり撮りましょうね。
子供が大人になったとき、ご両親の若き日の姿はいい贈り物になるんです」。
風にさすらう敷物を茫然と見つめるお父さん。
その顔もいつか、とっておきのプレゼントになるのだろう。
被災地の運動会が気になる。
拍手や歓声がわいたとき、ふいに親の顔を探さないだろうか。
厚労省によると、大震災で親を失った18歳未満は1721人。
汗を乾かす秋風に身をゆだねながら、その数を心に刻みつけたい。

稲刈り

2012-10-08 08:57:18 | 周囲の自然
もう、稲刈りの季節です。
田圃がもうひとつ違う表情を見せ始めました。


水を張った田植え直後も、
金色の稲穂が風になびいているのも、
刈り取った後のこの風情も、
田圃というのは、どれもいい風景だなあと思います。


上と同じ場所から見た、稲刈り前の写真です。


この、刈り取ったあとの株から、さらに稲穂が伸びてきて米を付けたものを、
「しってまい」と言うのだ、と、
昔、父親から教えてもらったことがあります。
夏に収穫する早場米の切り株から生えてきて、秋に収穫するお米の事です。

コメも生き物ですから、刈られたあとも命をつなごうと懸命に実らせる米なので、
最初に収穫した米よりも美味しくなるのだとか。

なぜ「しってまい」と言うんでしょう??
「代官様も「知っていまい」」という意味じゃなかろうか、と父は申しておりました。
その昔は、収穫量に応じて年貢を納めたあとの、ひそかな農家の楽しみでもあったのかもしれませんが、
はたしてそのころ、夏に収穫できるような早場米があったかどうか…?



どうなんでしょうねえ。