秋彼岸会と得度式

更新がおそくなっておりましたが、
９月２２日に、今年も秋の彼岸法要を行いました。



昨年は、法要の前に副住職が法話をしましたが、
今年は、息子の「得度式」を行いました。

「得度式」とは、お師匠さまについて髪を剃り、
お袈裟や衣を頂き、さらにはお釈迦様の御教え（戒法）を守ること誓い、
僧名と血脈(けちみゃく)を頂くことで、仏さまの徳を身に具えることです。
この得度を受けると、正式に僧侶の仲間入りをすることになります。

カミソリを息子の頭にあてて、（形だけですが）髪を剃る師匠です。



今回、この得度式を、ご本尊さまの御前において、住職が本師となっておつとめ致しました。
あらたな仏弟子の誕生を、檀信徒の皆さんが見届けてくださいました。

おりしも、この日は秋のお彼岸の中日でした。

川の向こう岸、という意味の「ひがん」ですが、
彼岸とは、場所を指すのではなく、仏様の教えを、日々の生活の中で活かすことです。
私たちはご先祖さまのおかげによってこの世に尊い命を受け、
その中でご縁あって仏さまの教えに出会うことができました。
その教えを守って行くと、誓いをたてる小さな仏弟子の姿をご覧になりながら、
私たちが目指す「彼岸」とは何か、あらためて考えてみましょう。