地福寺ブログ

地福寺は、宮崎県延岡市の山あいにある曹洞宗のお寺です。
永代供養のご相談も承ります。

敬老の日

2009-09-23 21:10:06 | お寺の行事
9月21日は敬老の日でした。
当山では、婦人会が活動をしております。
そのみなさんが、敬老の日にあわせて手作りのプレゼントを作り、
お檀家のご高齢の方にお届けしました。



写真のようにひとつひとつ手渡ししていきました。
地福寺仏教婦人会のみなさんがペンたてやお手拭きなど、4種類のプレゼントを手作りし、とても喜んでいただきました。

永代供養墓 秋彼岸法要

2009-09-22 21:40:25 | 永代供養
さる9月20日、永代納骨供養墓にて秋彼岸のご供養をとり行いました。



みなさんの家では、お墓参りはすませましたか?

前回のお盆の時とはうってかわって、ぬけるような青空のもとでご供養ができました。とても気持ちがよかったですよ。



今年は連休が長くなって、行楽地はどこも賑わっているようです。
家族やお友達と楽しい時間を過ごすのも、とても有意義なことだと思いますが、
お盆やお彼岸は、ご先祖、つまり自分のルーツを感じる大切な節目の日でもあります。
自分が今ここにいる理由、そこにつながる多くのご先祖とのつながり、
出会いや縁というものもぜひ考えて、思いを馳せていただきたいものです。

彼岸花

2009-09-19 22:35:13 | 周囲の自然
お寺の周りには、この時期「彼岸花」がたくさん顔を出します。



お彼岸の時期にあわせて花を咲かせる「彼岸花」、とてもきれいですね。
人間の決めた「彼岸」にあわせて芽を出すようで、なんとも不思議です。
しかし、実はこの花、有毒なのだそうです。ご存じでしたか?
なんとも見かけによらないですねえ。

ですが、有毒とは言っても、役に立つ毒でもあるようです。
彼岸花は田畑のあぜなどにも咲きますが、この毒によって
モグラよけになってるのだと聞いたことがあります。
昔の人はそれを知ってて、田畑の周りに植えたのでしょうか。
しかしモグラは植物ではなく虫などを食べるのではと思いましたが、よく聞くと、
モグラが食べようとするミミズなどがよりつかなくなるのだそうです。
なるほど、それなら納得。

情景のひとつにしっかり溶け込みつつありながら、実は役に立っている花。
同様に、稲刈り後の田圃に咲くレンゲ草も、
稲作で失われた地力を回復させるという、大事な役目があるのだそうです。
レンゲなどマメ科の植物を植えるとよいらしく、
同じ理由で、南米では小麦のあとにアルファルファを植るのだと、
高校の社会の時間に習ったのを覚えています。

勝手に咲いているわけでも、単純に見た目がキレイだから、というわけでもなく、
何がしかの理由が必ずあるんですねえ。

人の生き方にも、なにか通じるものがあるように思えて、こういう話、私大好きです。

さよならクロちゃん

2009-09-17 21:26:37 | 日常のヒトコマ
この夏、息子がとあるお店で金魚すくいをしました。
悪戦苦闘の末に、黒い金魚を1匹、なんとかわけてもらいまして、
ビニール袋の中の金魚をニコニコしながら眺めつつ、
大事そうに頂いて帰ってきました。
「この金魚は、クロちゃん♪」
早速、名前もつけていたようです。

しかし、残念ながらもともと弱い金魚のようで、あまり動きがありません。
水槽の水もあわなかったのか、翌朝には死んでしまいました。



写真は、その日の朝、幼稚園に行く前に「埋めてあげよう」ということになり、
花壇の隅に埋めて、みんなで手を合わせているところです。
簡単ですが短いお経も唱えさせていただきました。
ここは昨年、クワガタ虫を同様に埋葬したところでもあり、
「お花が沢山咲くし、クワちゃん(クワガタの名前です)もいるから、さみしくないねえ。」と、
息子も思ってくれているようです。


生きているものが必ず一度は通らなければならない「死」。
それは、誰にでも身近にあるもののはずなのに、なかなか実感する機会がありません。
都会では、カブト虫が死んで動かなくなったら「電池を換えればいい」などと
言ってしまう子供がいると、聞いたことがあります。
生きているものは、自分も含めていつか死ぬんだよ、という事実を
伝え切れない大人に問題があるのかもしれませんが、
それは問題というより「死」を身近に感じられない悲しさなのかなと思います。
そういう自分もしっかりと「死」に向かい合えるのか、まだ自信がありません。

しかし、どうか、わが子にはそうならないでほしいと思います。
小さな金魚にも手を合わせる気持ちを持っていてほしい。
「死」は自分のすぐ隣にあるものだと、だれもがいつかは死ぬのだと、
だから忌み嫌ってばかりではなくきちんと向き合うことが大事であり、
限りある「生」だから一生懸命に全力で生きねばならないんだと、
機会がある毎に伝えたいと思います。

クロちゃんは、その良い機会をひとつ私達にくれて、旅立っていきました。
金魚すくいの水槽にいた沢山の金魚の中から、私達の家に来てくれて、
これもなにかの縁でしたね。

クロちゃん、ありがとう。

永代供養墓 秋彼岸供養のご案内

2009-09-10 21:57:36 | 永代供養
9月にはいり、朝夕めっきり涼しくなりました。
当地では台風もこず、田んぼの稲も一安心といったところです。
秋の気配が、あちらこちらに見られます。
飛び交うトンボ、草の間から聞こえる虫の声、
まわりには栗が沢山落ち始めました。
皆さんのところではいかがでしょうか?

さて、まもなくお彼岸を迎えます。
秋彼岸は、3月の春彼岸と同じく、太陽が真東からのぼり真西に沈みます。
つまり1年で昼と夜がまったく同じ長さになる日ですね。
1年を4つの季節に分ける、美しい節目の日です。
現代でこそ、小学生の理科の時間でも学べることですが、
昔の人はいったいどうやってそのことを知ったのでしょうね。
1年かけてじっくりと定点観測をしておれば、
影の長さが最大や最小になる夏至や冬至の日はすぐ分かるでしょうが、
そのちょうど中間というのは、案外見つけにくいのではないかなあと想像します。
そのぶん、気がついた時に「きっとこの日は特別な日に違いない」と、
思ったであろうことも、想像に難くありません。


さて、今月20日(日)午前10時から、
当山の永代納骨供養墓におきまして、秋彼岸のご供養を修行いたします。

ご利用になっておられる皆様はもちろん、
それ以外のどなたでもご参列いただけますので、
どうぞお気軽にお越し下さい。

写真は、安穏の塔内に描かれた天女のお姿です。