讃岐うどんやラーメン食べ歩きと、旅のブログ

讃岐うどんの食べ歩きが好きです。また国内・海外問わず旅が好きなので、ぼちぼち書いていこうと思います。

阿高神社(あたかじんじゃ)_福岡県直方市

2022-04-15 20:00:00 | 旅行
 こないだ、北九州市八幡西区の、長崎街道木屋瀬宿に行ったのである。そこから半里ちょっと(2.5Km)の所に、旧感田村があった。


 ここは、筑豊電気鉄道感田駅があり、金土日のみ営業の「びっくり市」も近いのである。


 駅のすぐ近くに「阿高神社」があるので行ってみた。


 阿高神社、紙芝居がありました。


 紙芝居、はじまりはじまり~(多少、脚色しています)

 遠賀川には、大正の終わり明治時代の初め堤防が作られた。以前は大雨で氾濫をたびたびしていたのだが、この堤防のおかげで水害に見舞われることも少なくなった。

 しかし、その前は川が氾濫すると岸辺に住んでいる蛇が水に流されて、家の中に入ってくることもあっという。(蛇はいやだな)

 今から約500年ほど前の話じゃ、遠賀川が大氾濫を起こし大木が流され、村の小屋までも流されるという被害があったそうな。水が引いた後、感田村の庄屋と役人が被害状況を見て回ったところ、ある村人が言うのである。

「庄屋様、神様が流されてきてます」
「よもやよもやの神様か、それはえらいこっちゃ」
「どこの神様か、調べないといかんな。さぞ、困っていることだろう」

 ということで、神様の出生を調べたところ「豊前川崎安宅村」(あたかむら)の神様らしいことが分かったのである。

「これこれ、安宅村の人々は神様がいなくなって困っているだろう。お前、ちょっと行って神様の消息を伝えてくれんかの」
「がってんだ」

「安宅村の方や、お宅の神様が家の村に流されて来たんだがな、お引き取りに来てくれんかの」
「なんと、うちの神様がお宅の村にいるとな。洪水で村が大変な時に、真っ先に逃げるような神様に用はないわ。煮るなり焼くなり自由に処分してくれ」
「なんとなー、いらんとおっしゃるか」

 使者は感田村にかえり、事の顛末を報告した。

「せっかくの神様じゃ、これからはうちの村を守ってもらおうじゃないか。祠を立てて、神様を祭るとしよう。神社の名前は、安宅村にちなんで、安宅神社(あたかじんじゃ)にしよう」
「いやいや、ちょっと待て。安宅の名前をそのまま使うのも、神様が気を悪くするかもしれん。漢字は変えて、阿高神社にしてはどうかの」

(諸説あります)

 ここには、樹齢500年といわれる、直方市では一番大きな楠木があります。500年前といえば、ちょうど大洪水で神様が流された時期と同じですね。楠木は、一部始終を見ていた可能性があります。


 これが、直方一の大楠です。


 境内の看板には「ここで中高生が喫煙をすることを禁ずる。警察が巡回中」と書いてありました。500年前からいらっしゃる神様が見ているぞ。

 福岡県直方市大字感田1203 筑豊電気鉄道感田駅すぐ隣
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