8月の特別シリーズです。
東京にいた頃、伊豆出身の人に聞いたホンとの話である。怖い話が苦手な人は、戻るボタンを押してね。
いず「伊豆の踊子が通ったトンネルって知ってます?」
N村「いゃ、実際にあるんですか」
いず「今は新道が出来て、ほとんど人も通らないけど、旧道にひっそりとあるんだよ」
N村「ほっほ~、それで」
いず「あそこは出るという噂があってね。でも自分はそんなこと信じないから、友達二人で夜中に行ってみようということになってね」
N村「そりゃ、豪気ですなぁ」
いず「行ったんだよ」
ある日、いず君とその友達は深夜車でトンネルに向かったのである。昼間でさえ静かなそのトンネルは、不気味なほどの漆黒の闇の中にあった。ここまで来たら引き返せない。車で走れば出口まで1分もかからない距離である。
入った・・・・
いず「どぉ、すぐ出ちゃうよなぁ」
とも「あれ、何か音が聞こえない?」
ドンドンドンという音が聞こえだした。最初は小さかったが、徐々に音は大きくなってきた。明らかに近づいてきている。
いず「なになに? 何かしてる? 太鼓の音?」
とも「いゃ、別に」
ついに車の天井の真上から聞こえだした。ドンドンドン・・・
いず「あ゛~、音が天井の上で回り出した。上に何かがいるって。」
とも「・・・・・・・・・・・・」
走っている時間は、ほんの数十秒のはずだが、何分にも感じた。
いず「やばい、エンジン停まるな・・・・」
抜けた・・・ 帰りは二人とも無言だった。そして二度と行かなかったそうだ。
という話があったあと、大学時代友人のK藤氏と伊豆にバイクで行くことになった。バイクと言っても原チャリなんだけど。
K藤「せっかくだから旧道行こうよ」
N村「そうだな~」
旧道を走っていたら、伊豆の踊子のトンネルにさしかかった。昔聞いた話を思い出したが、天気の良い昼間なので異変は特に感じなかった。トンネルの入り口で二人休憩をした。
N村「このトンネル出るんだってさ」
K藤「まじかぁ、でも昼間だぜ」
・・・少し休んでいたら、胸騒ぎを感じた。何かが変だ、第六感が行くなと言っている。
トンネルの中から音が聞こえ始めた。ドンドンドン・・・・・
ではなく、ワンワンワン・・・・・
N村「やばいよ、このトンネル」
K藤「だって昼間でしょ、出るには早いって」
だんだん、ワンワンワンという音が大きくなってきた。あ~、何かが近づいてくる。
車が一台飛び出してきた。
子供二人が窓から顔を出して、「ワンワンワンワンワン・・・」と言っている。トンネル内で反響する音が珍しかったのだろう。
N村「行くか・・・」
K藤「だな」
エンジン停まるな~
数十秒で無事抜けました。
注:写真と本文は、あまり関係はありません。
東京にいた頃、伊豆出身の人に聞いたホンとの話である。怖い話が苦手な人は、戻るボタンを押してね。
いず「伊豆の踊子が通ったトンネルって知ってます?」
N村「いゃ、実際にあるんですか」
いず「今は新道が出来て、ほとんど人も通らないけど、旧道にひっそりとあるんだよ」
N村「ほっほ~、それで」
いず「あそこは出るという噂があってね。でも自分はそんなこと信じないから、友達二人で夜中に行ってみようということになってね」
N村「そりゃ、豪気ですなぁ」
いず「行ったんだよ」
ある日、いず君とその友達は深夜車でトンネルに向かったのである。昼間でさえ静かなそのトンネルは、不気味なほどの漆黒の闇の中にあった。ここまで来たら引き返せない。車で走れば出口まで1分もかからない距離である。
入った・・・・
いず「どぉ、すぐ出ちゃうよなぁ」
とも「あれ、何か音が聞こえない?」
ドンドンドンという音が聞こえだした。最初は小さかったが、徐々に音は大きくなってきた。明らかに近づいてきている。
いず「なになに? 何かしてる? 太鼓の音?」
とも「いゃ、別に」
ついに車の天井の真上から聞こえだした。ドンドンドン・・・
いず「あ゛~、音が天井の上で回り出した。上に何かがいるって。」
とも「・・・・・・・・・・・・」
走っている時間は、ほんの数十秒のはずだが、何分にも感じた。
いず「やばい、エンジン停まるな・・・・」
抜けた・・・ 帰りは二人とも無言だった。そして二度と行かなかったそうだ。
という話があったあと、大学時代友人のK藤氏と伊豆にバイクで行くことになった。バイクと言っても原チャリなんだけど。
K藤「せっかくだから旧道行こうよ」
N村「そうだな~」
旧道を走っていたら、伊豆の踊子のトンネルにさしかかった。昔聞いた話を思い出したが、天気の良い昼間なので異変は特に感じなかった。トンネルの入り口で二人休憩をした。
N村「このトンネル出るんだってさ」
K藤「まじかぁ、でも昼間だぜ」
・・・少し休んでいたら、胸騒ぎを感じた。何かが変だ、第六感が行くなと言っている。
トンネルの中から音が聞こえ始めた。ドンドンドン・・・・・
ではなく、ワンワンワン・・・・・
N村「やばいよ、このトンネル」
K藤「だって昼間でしょ、出るには早いって」
だんだん、ワンワンワンという音が大きくなってきた。あ~、何かが近づいてくる。
車が一台飛び出してきた。
子供二人が窓から顔を出して、「ワンワンワンワンワン・・・」と言っている。トンネル内で反響する音が珍しかったのだろう。
N村「行くか・・・」
K藤「だな」
エンジン停まるな~
数十秒で無事抜けました。
注:写真と本文は、あまり関係はありません。
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