こないだ、FT-736の内蔵スイッチング電源を修理したのだが、万一不可だった場合に備えて、プランBを策定していた。
FT-736の最大必要電流は8Aなので、R天やア〇ゾンなどで手ごろなSW電源が手に入らないか調べてみた。あることはあるのだが、サイズが大きすぎてFT-736の電源スペースに収まりきれないものが多い。
目に留まったのがDolityのWX-DC2412で、OUT12V・最大電流が8Aとスペックぎりぎりなるも、サイズ的にはFT-736に内蔵可能だ。ただし、中国発なので納期が1ヶ月以上かかるとのこと。
修理用のコンデンサなどの部品を頼んでいたが、並行してこれも注文することにした。価格が、送料込みで1,200円弱と、まじか!というほど安かったので、もし今回使わなかったとしても、何かの役に立つだろう。
ユーザーレビューを見ていたら、出力電圧を13.8Vにする方法が書かれていた。基板上のR19抵抗(5.1K)に並列に33Kの抵抗を接続すると、合成抵抗は約4.42Kになる。
R1xR2
R= ------- =4.417Ω
R1+R2
R1:5.1KΩ
R2:33KΩ
R19はチップ抵抗なので、なかなかはんだ付けするのは大変でしたが、立てて接続しました。これで、DC13.8Vの出力を確認しました。
小型で8A出力がとれる電源なので、ケースをなんとかすれば、いい電源になるでしょう。と思いましたが、実際に使ってみると、HF帯においてスイッチングノイズが確認できます。50MHz帯以上は、ノイズもなく実用になりそうです。詳細は、実験後別途公開いたします。
尚、改造にあたっては自己責任となります。
FT-736の最大必要電流は8Aなので、R天やア〇ゾンなどで手ごろなSW電源が手に入らないか調べてみた。あることはあるのだが、サイズが大きすぎてFT-736の電源スペースに収まりきれないものが多い。
目に留まったのがDolityのWX-DC2412で、OUT12V・最大電流が8Aとスペックぎりぎりなるも、サイズ的にはFT-736に内蔵可能だ。ただし、中国発なので納期が1ヶ月以上かかるとのこと。
修理用のコンデンサなどの部品を頼んでいたが、並行してこれも注文することにした。価格が、送料込みで1,200円弱と、まじか!というほど安かったので、もし今回使わなかったとしても、何かの役に立つだろう。
ユーザーレビューを見ていたら、出力電圧を13.8Vにする方法が書かれていた。基板上のR19抵抗(5.1K)に並列に33Kの抵抗を接続すると、合成抵抗は約4.42Kになる。
R1xR2
R= ------- =4.417Ω
R1+R2
R1:5.1KΩ
R2:33KΩ
R19はチップ抵抗なので、なかなかはんだ付けするのは大変でしたが、立てて接続しました。これで、DC13.8Vの出力を確認しました。
小型で8A出力がとれる電源なので、ケースをなんとかすれば、いい電源になるでしょう。と思いましたが、実際に使ってみると、HF帯においてスイッチングノイズが確認できます。50MHz帯以上は、ノイズもなく実用になりそうです。詳細は、実験後別途公開いたします。
尚、改造にあたっては自己責任となります。
本品に限らず(商品ジャンル問わず)中華製商品って何でこんなに安いんでしょうかね?
人件費安いと言っても中国で部品集めて物を作って、更に物流費や税金かかるのに、といつも思います。
でも人件費が安いのは工場のライン作業者やトラック運転手くらいで、工場幹部や経営者は日本人真っ青な高給料採っていたりするのに。
Kが売る電源(トランス式、スイッチング問わず)、スピーカー、マイクなどのオプション品は全て商品仕入れと言って仕様書だけ出して完成品を納品させますが、無線機に使うのでノイズの輻射が問題によくなりました。
商品仕入れで発注する業者は高周波輻射を測定、対策出来る所がほぼないので試作品をKで輻射ノイズ測定と対策をしたりしました。
横浜事業所には大型の電波暗室があるので、そこで国際規格に対応した標準アンテナや手作りのループコイルアンテナで測定するのです。
測定器は10GHz以上まで測れるスペクトラムアナライザです。400MHz程度の無線機対応でもかなりの高次のスプリアスまで見ます。
Kには10KHzから100GHzまで一気にスキャン出来るhp(現、キーサイトテクノロジー社)の超広帯域&CNが非常に良いスペクトラムアナライザがありました。3000万円以上しましたけど。
測定結果で必要な対策をして、それを電源など作っている会社にフィードバックするのです。
さてスイッチング電源で気を付けるべきは無負荷と高負荷状態でスイッチング輻射ノイズが大幅に異なる物があります。
それも例えばですが、5A出力時は430MHz時はノイズ問題無し、でも同じ電流なのに432MHzだとノイズの影響出る、とか周波数が変化するものもあります。
本来は有り得ないはずですが、稀にあります。
また周波数依存性がなくても特定の出力電流でノイズ最大とかもあります。
1~8Aで変化させて5A付近で輻射ノイズが大きいポイントがあるなんてものもありますのでご注意を。
中華製のオーディオ用パワーアンプを買いましたが、スイッチングノイズが派手に出ます。全く対策がなされていないので、そのつもりで買わないといけません。やはり、高くても日本製が信頼があります。
メーカーは、高価な測定器や実験環境があるので、しっかりやっているのですね。まあ、使い物にならなかったら諦めるつもりでやっているので、ダメでもあまり惜しくはありません。(笑)
「10KHzから100GHzまで一気にスキャン出来るスペアナ…」と書きましたが、ほんの少しでも電子、無線をかじった人が聞くと、
「周波数の単位間違えてるだろ!有り得ねえよ!」
と思う人もいることでしょう。
でも本当なんですよ。
最もこの範囲をカバー出来る物は多分旧hpしか作れないと思いますが。
ではオーディオ帯域から一気にミリ波越えの100GHzまでスキャンなんて必要なの?と思いますが、Kでは不要でしたが、世間では必要なんです。
理由は敵が出す各種電波を素早くキャッチするためが主な理由です。
つまり戦争または戦争になりそうな場合に必要なんです。
相手がいつどんな周波数で通信しているかなどを知るためです。
この手の性能のものは特に米軍ご用達で、時にパネル裏側のIF出力に無線機をつないで含まれている音声やデータを解析するのです。
テレビなどで米軍の偵察機などの内部が一瞬映る事がありますが、それにもこの手のスペアナが映っています。
Kがこんなものを買ったのは複数のスペアナ買うと金がかかりすぎるからです。設計で使うスペアナは高いCNと高い分解能が必要なので1台1000万円超は普通だからです。
なおhp社は最初オーディオ発振器がディズニーに認められてその後飛躍したと言われていますが、この会社を育てたのは米軍とNASAなんです。
同社が持つ極めて高い開発力に目をつけて共に開発したりしたのです。
hpに匹敵する性能のスペアナやSGを日本のアドバンテストも作っていますが、CNや極限の分解能などで一歩劣っています。
オーディオ帯域から一気にミリ波越えまでスキャンなんて昔のSF映画で「この受信機は世界中のラジオを受信出来る!」なんて言っていたのが今は現実なんです。
多くの旧hpのディスプレイ付の測定機は隠しコマンドがあって、○と□押しながら電源入れると画面にhpのマークと共にアメリカの地図が出るとかもありました。
今のキーサイトテクノロジー社でもやっていると思いますが。
測定器は高いのですが、さらに年に1回以上の校正とかもあったかと思うので、維持するだけでもお金がかかりますね。
高価な測定器なしで、なんとか自分で出来る範囲で楽しんでいます。