讃岐うどんやラーメン食べ歩きと、旅のブログ

讃岐うどんの食べ歩きが好きです。また国内・海外問わず旅が好きなので、ぼちぼち書いていこうと思います。

パイオニア・レコードプレーヤー「PL-1150」の修理

2021-09-03 20:00:00 | 無線・ラジオ・家電・パソコン
 パイオニアのレコードプレーヤーPL-1150は、40年以上前に知り合いから手に入れたもので、DD(ダイレクトドライブモーター)を搭載した、当時としては進歩的な機種だった。それまでは、ベルトドライブ方式が主流で、比較的高速で回転するモーターをベルトを使い減速し、ターンテーブルを回していた。

 この機種は、ブラシレスDCモーターを電子回路で制御することで回転数を制御し、ベルトを使うことなく既定の回転数でターンテーブルをダイレクトに回すという方式である。ベルトを使わないことにより、回転がスムースになり、余計な振動を生じさせないので音がいい、というような触れ込みだったように記憶している。また、MMカートリッジより、MCカートリッジの方がいい音がするとか、マニアの間ではいろいろ言われていた時代である。


 今でこそ、サーボモーターを制御することによって正確な回転数を得られるが、この当時はアナログ的にボリューム(VR)を調整することによって、手動的に回転数を合わせていた。

 どうやって回転数を合わせるかというと、ストロボが付いており調整用VRを回すことによりターンテーブル側の四角いマークが止まって見えるところが正確な回転数となる。50/60Hz,33/45回転があるので、各々指定される場所のマークが止まってみえる場所が正しい調整ポイントとなる。


 これが結構やっかいで、止まった!と思ってもレコードが回転しているうちに、マークがじわっと動いたりする。そうすると、回転数が上がる(または下がる)ので音が不自然に聞こえるようになり、また調整するという作業が必要になる。

 いつのころからか、この「ずれ」が頻繁に起こるようになった。じわっどころかぶっ飛んだり、回転数を合わせようと思っても、VRがいうことをきかなかったりする。たぶん、調整用VRが経年劣化により接点が接触不良になっているものと思われる。そのうち、ストロボの点灯がおかしくなり、マークが止まらなくなった。

 レーコードはたくさんあるのだが、聞く機会も無くなりレコードプレーヤーもほっておいた。新しいプレーヤーも売っているが買うのもなぁ。ということで、開腹手術を試みました。右下の基板がストロボ制御用です。


 まず、回転数調整用のVRですが、小型の半固定抵抗で隙間もあるので、接点復活剤をスプレーします。


 ストロボ制御用基板ですが、特に経年劣化が疑われるようなケミコンは使っていません。TRは、2SC1279が2石使われています。後は、ダイオードや抵抗、セラミックコンデンサー、マイカコンデンサーくらいでしょうか。


 かなり基板のパターンが汚れているので、無水アルコールによる洗浄と再半田を実施したところ、ストロボは正常に点灯するようになりました。
 

 今回は、VRのガリ取り・基板洗浄と再半田付けの作業のみで、部品の交換は不要でしたので1時間ほどで修理完了しました。

 さて、ABBAでも聞いてみましょう。ターンテーブルの動作は安定しています。


 おー、ABBAいいなぁ。


 と思ったが、ちょっと音が変? 針が劣化しているか。つづく
コメント (4)
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