讃岐うどんやラーメン食べ歩きと、旅のブログ

讃岐うどんの食べ歩きが好きです。また国内・海外問わず旅が好きなので、ぼちぼち書いていこうと思います。

TRIO_HFトランシーバー「TS-520」

2013-10-31 20:00:00 | 無線・ラジオ・家電・パソコン
 YAESUのFT-101に対抗して、TRIOが満を持して世に送り出した名機。



 初期型は、TS-520D(100W)、TS-520X(10W)がある。最初のロットはダイヤル盤が分厚かったが、すぐに薄い型に変更になった。

 ファイナルは真空管S2001A、ドライバーは12BY7Aである。S2001Aは6146Bと差し替えがきいた。12BY7Aは、昔の真空管式白黒TVに多用されていたので、手持ちがある人も多かっただろう。

 後期は、TS-520S(100W)とTS-520V(10W)になった。


 10W機を100Wにパワーアップするために、真空管+部品の「パワーアップキット」が準備されていた。半田付けが必要だったが、当時のアマチュアはそのくらいへっちゃらだったのである。

 さて、経年劣化したTS-520は受信感度の落ちているものもある。オプションの内部発信マーカーが装着されていれば、コイルパックを調整し比較的簡単に感度アップが可能である。

 アンテナ端子に、ダミーロードを接続する。ドライブつまみを中央付近に設定する。コイルパックは無線機の下部にあるので、プラスチックの六角調整棒で注意深くコアを回します。このとき、調整する順番を以下に記載します。マーカーをONにして、ANTコイルとMIXコイルを回し、Sメーターの振れを最大にします。

 セットする周波数  ANTコイル MIXコイル
1.  3.75MHz    L1 L1
2.  28.8MHz L5 L5
3. 21.225MHz L4 L4
4. 14.175MHz L3 L3
5. 7.15MHz L2 L2

 順番を間違えたりすると、めちゃくちゃになり取り返しがつきませんので要注意です。また、コア自体が劣化していると、回したストレスで割れる場合もあります。この調整で結構、改善することも多いです。

 IFユニットの調整方法です。IFなので、どこのマーカー周波数でもオッケーです。ドライブつまみで、Sメーターを最大に振らせます。次に、さわってもいいコアを列記します。

T1,T2,T5,T6,T9 のコアをプラスチックドライバーで、ゆっくの回してSメーター最大点を求めます。ここは、あまりズレていることはないようです。それ以外のコアをむやみにいじってはいけません。

 再度記しますが、コアに関しては物理的に劣化していると、欠けます。あくまで調整方法なので、やるときは自己責任で。何のことだか?と思った人は、いじらない方がいいです。プレートには800V程度の電圧がかかっているので危険です。

 非常に良い機器でしたが、コア欠けが発生し譲りました。いじらん方が良かった。(苦笑)

 データシート TS-520V 1.9MHz~28MHz帯 平衡変調 S2001Ax1 400V (入力)20W
コメント
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