with my Cobby

趣味の写真・カメラを中心にした雑記、愛犬Cobbyとの散歩撮を中心にオールドレンズ記事もプラスしてアップしています。

respect for Mr.ハービー山口

2018年03月09日 | 02. カメラライフ

人間が人間を好きになる写真(『雲の上はいつも青空』より)
*** 写真選考時​のエピソードから... ***

​​​・・・人の心を​ポジティブに、平和に、清らかにしてくれる。または社会とはこうあるべきと示してくれる写真が必要なんだと思う。それには人間の姿を撮るのが一番効果的である。(中略)

人間が写っていても写っていなくても結果として人間が人間を好きになるような写真、人間がなにかを問う写真であればいいのである。​

 人間が人間を好きになる。なんと素敵なことだろう。その一端でも担うことができたら写真家とは素晴らしい存在だと思う。・・・

ハービー山口さんの写真にはいつもこんなメッセージが込められているんですね、だから「良い写真とは」という短いツイッターの中の文章も技術論だけじゃない部分のウンチクが読む人の心を捉えるんですね。

伊豆旅行ではそんなハービーさんの「良い写真」を学んでフィルムで家族を撮ってきました。その中でもお気に入りのものが何枚か撮れました、せっかくフィルムスキャンでペーパーではなく画像として残したんですからモノクロームで完成させてみました。

二人の孫を抱くうちの家族です...やはり注がれる眼差しや抱いている温かい表情は普段見せない優しい顔でした。

<Film:その1>

DSC_7431-mono_marinetown_akarichan.jpg

次女に抱っこされた(三女の方の)孫。頭の上に空間を多くとると[未来]を映し出すとハービーさんは言いますが、なんかほのぼのとしてとても好きな一枚です。


<Film:その2>

DSC_7429-mono_marinetown_yukun.jpg

妻に抱かれた(長女の方の)孫。孫が少しキリッとした目でカメラを見ているのと幸せ感満載の妻の顔がとても好対照で面白い一枚となりました。


 *** 今回の旅行の撮影後記 ***

Nikon F3を手に入れて初めての家族旅行、前半をこのF3で撮影してみたんですがとてもシャープな写りでとても満足しています。フィルムデュープ(Film Duplication)という作業は昔からあったようです、ネガに着く埃とかフィルムベースの色味など色々気を使うところはありますが、初心者の私でもここまでできますのでフィルムのデジタル化保存という意味合いではお手軽な方法なのではないでしょうか。

デジタルの時代ならではのこうしたモノクロ化も楽しめますしね・・・ただしフィルムとして有名なFUJIFILMの「ACROS」やKODAKの「Tri-X」などの存在もありこれからそうしたフィルムにも挑戦してみたいですね。

それに不思議なんですが、フィルムカメラを持つとなぜか人を撮りたくなるんですよね・・・これって昔の人間の性ですかね(笑)。白黒の時代は経験してないのですが35mm・ハーフサイズと安いカメラはけっこう使っていましたが、みな記念写真を撮る目的が多かったような気がします...必然として人を撮るんですよね。そのせいか今回の2本のフィルムにおける人物写真の比率がとても高かったです。

フィルムの味ってどんなだっけ?・・・という素朴な疑問からネットでフィルム写真を漁っていると「だからフィルムが好き」のようなブログが散見できます。でも覗いてみると私と同じNikon機でFUJIFILMのSUPER X-TRA400を使って撮った写真などを見るとけっこう眠たい画像を見つけるのですよねえ・・・これってペーパーを画像としてスキャンした画なのかどうかが不明ですが・・・やはりレンズの違いなのでしょうか?

これなんかは以前にも出しましたが動くカモメにピントは合わせられないだろうと「ブレッソン設定(ISO400・SS1/250・F11でピント位置5m)」を基本に絞りとピントを微調整して置きピンで撮ったものです。

DSC_7443-Edit_haruhiramaru.jpg

結構シャープに撮れています。

絞り優先にして撮ってもそこそこ正確な露出のようで富戸港での写真ではきれいに撮れた写真がとても多いです。

DSC_7453-Edit_futo harbor.jpg

一番のお気に入りがこちらの「FUTO BLUE」をメインに定めた入江の写真です、良い色が出てます。加えて奥の木々の立体感がまた素晴らしいですよね。

DSC_7466-Edit_futo harbor.jpg

フィルムを「SUPERIA PREMIUM 400」が撮り終わり「SUPER X-TRA 400」に変えて撮ったもので評判通り見たままの色が素直に出るという感じでとても好感が持てます。

どれもとてもシャープな写りです、このへんがplanar T*1.4/50の「見せ所」なんですかねえ。いくらフィルムデュープで良い機材を使って複写しても元の画像がクリアでなければ意味がないですよね。

でもまたそこがフィルムの味としてはどうなのかなと思うのです・・・ただし前述した眠たい画像がフィルム臭さとは到底思えないのですよねえ。私のどの写真でもシャドー部分を拡大してみると写真ネガらしい粒状感が見られるし当然ながら元写真の解像度などたかが知れてますからいくらLightroom・Photoshopでいじってもせいぜい色味を再現して若干のシャープネス・ブライトネスの改善くらいしかしてません。

もしかしたらこのへんが最近の傾向としてフィルムを触るんだったらモノクロが良いという方向へ行く理由なんですかねえ。まだF3にてフィルム撮影を始めたばかりの駆け出しの私もそんな傾向が分かるような気がしてきました。今手持ちのカラーネガフィルムを使い切ったらぜひ白黒フィルムにチャレンジしてみようと思います。


 ※ カメラ:Nikon F3

   レンズ:Zeiss planar T*1.4/50




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