恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

9/1(土)黒門亭 第3194回から東京国立博物館「縄文 1万年の美の鼓動」展へ

2018年09月01日 | 噺とか
あっという間に8月も過ぎ去って暦は9月です。
早いもので街中ではおせちの広告なども見かけるようになりました。
気の早いもんですね。
とはいえ、今日は何とも言えない不快な湿度。
少し歩くだけで汗が噴き出すような一日でした。
当初、上野の東京国立博物館で行われている「縄文」展を見に行こうとしていたのですが、
やたらと盛況ということで急遽予定を変更して黒門亭へ。

門 朗「からぬけ」
あんこ「紀州」
右女助「目黒のさんま」
-仲入り-
三 朝「あくび指南」
正 朝「景清」

門朗さん、前座として安定の高座ですね。
くすぐりも師匠譲りでしょうか。しっかり笑いを取っていました。

あんこさん、師匠であり父である時蔵師匠のたたく太鼓で高座に上がります。
父も落語家でありながら、しん平師匠の下に弟子入りし、
様々な苦労をした話をマクラであれこれと。
本題の「紀州」も地噺なので、途中にあれこれとエピソードが披露されます。
通常の寄席ではなかなかやりにくいネタも、黒門亭ならOKなのでしょう。
他の寄席で見かけるよりも、面白く、また違った世界をのぞき込むことができました。
次週の謝落祭では出し物もあるようですし・・・

右女助師匠は著書「ひこうき雲」の話から、「目黒のさんま」の話題へ。
普段の寄席でかかる「目黒のさんま」よりも古い型があり、それを披露するとのこと。
詳しくは右女助師匠のHPを見ていただくとあれこれ解説されていますが、
なるほど、こんな違いがあるのかと思いました。
先日の山野楽器落語会では「強情灸」の別バージョンを聞きましたが、
こういうのって面白いですね。
噺も現代風に合わせてあれこれ変わっているという証拠でしょう。

三朝師匠は一人でグアムに旅行に行った話をマクラであれこれと。
某航空会社の機内食についての話をされていましたが、
個人的な経験からもやはり海外旅行で外国の航空会社を使うとあれこれ心配ですね。
ANA安定です。
本題は「あくび指南」をしっかりと。

トリの正朝師匠は「景清」をネタ出しで。
恥ずかしながらこのネタは初めて聞くのですが、確かに寄席ではかけにくいでしょうね。
「心眼」や「麻のれん」など、盲目の人が出てくる話はあれこれありますが、
このご時世、なかなか寄席でもかけられないのでしょうね。
以前別の会で一之輔師匠の「心眼」の時にも聞いた噺ですが、
盲目の落語好きの方の中にはむしろそういう噺が聞けないのが残念だ、
という方もいらっしゃるようで。
人によって感じ方はそれぞれですが、この日の「景清」もしっかりと聞かせていただきました。

終わって、東京国立博物館へ。
今日は土曜日ということもあって21時まで開場されています。
混雑する特別展も、夕方すぎれば空いてくるだろうと思ったらこれが甘い。
17時の時点でも40分待ちの行列ということで、仕方なく常設展を見て時間をつなぎ、
18時の時点ではほぼ待ち時間なく入ることができました。
なんせ会期が明日までということなので、場内も大混雑でございました。
会期がぎりぎりだから混んでいたのか。それとも世の中は縄文ブームなのか。
生命感を感じる様々な縄文土器や、国宝の土偶の数々を見て古の時代に思いをはせました。



しかしまぁ、寄席にせよ博物館にせよ、ほどほどの人の入りが一番です。

恐懼謹言。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8/29(水)池袋山野楽器落語... | トップ | 9/5(水)第10回どんぶらこっ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿