恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

7/14(日)葛西イオン寄席(三遊亭ぐんま・川柳つくし)

2019年07月14日 | 噺とか
イオンの葛西店で行われている無料落語会に足を運んできました。
昨年の8月に足を運んで以来で、合計3度目になるでしょうか。
4階の催事場スペースで行われるので、物音などは気になりますが、
地域の方からは愛されている会のようで、ほとんど満席の盛況でした。
しかし、改めて思い出してみるに、この4階の会場は、
もともとアイススケート場だったと知る人はほとんどおりますまい。
天井に残るそんな痕跡を見て思い出にひたりつつ、いざ。

ぐんま「権助魚」
つくし「お菊の皿」+ウクレレ漫謡

無料の落語会ということもあって前座のぐんまさんがたっぷりとマクラと小噺。
会場をしっかりと温めておいてから「権助魚」へ。
前座噺では珍しいのではないかと思いますが、
二つ目の昇進が見えてきたのでしょうかね、ネタも増えてきているのでしょう。
先日も鈴本の夜席でぐんまさんの高座にあたりましたが、
古典をしっかり演じさせてもなかなか面白いんじゃないかと思います。
新作派の会の時には自作の新作を披露されたりもしていますがね。
独特のくすぐりなんかも入れていますが、これもけっこう面白いのです。
「湯河原へお繰りこみ」のところを群馬の温泉にしてみたり。
でも尻焼温泉って聞いたことはあってもわからないですよねぇ。
こういう不意なくすぐりは定席ではできないでしょうけど、
二つ目になったときにいろいろと生きてくるように思います。

つくし師匠は最近あまり寄席ではお目にかかっていません。川柳師匠も。
噺のほうは怪談噺に関するマクラから「お菊の皿」へ。
無料の落語会ですから、わかりやすい噺のほうがいいんでしょうね。
ただ、オーソドックスな形とは少し違って、
皿屋敷へと出向いていくのは女の姉妹という設定。
姉がかわら版の記者で、のり屋の婆さんから皿屋敷の噂を聞いて、という流れ。
途中からは通常の流れへ戻っていきますが、
姉妹のやり取りの可笑しさなどはつくし師匠ならではの味というところ。
噺を終えて、残りの時間でウクレレを使った替え歌へ。
調べてみると、つくし師匠は過去にウクレレ漫談で賞を受賞してるんですねぇ。
土用の丑の日も近いということで、鰻を題材にした楽しい歌でした。
どこかでまた聞く機会はあるのかしら。

毎月行われているこのイオン寄席ですが、どうも音響の担当者が不慣れだったようで、
出囃子のCDなどのタイミングが狂いまくりでずっこけてしまいました。
ぐんまさんがやんわりと指示を出していましたが。
ま、ともかく無料寄席としては楽しめる会だと思います。

恐懼謹言。
コメント
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