恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

厄介な彼奴

2005年07月28日 | 所感とか
相方の出身校が高校野球で準決勝に進出したということで、
再びあの熱気を感じるために今期三度目の高校野球観戦。
自分の出身校と弟の高校は既に敗退しているため、
今年の夏はもう高校野球とは縁がないのかなと思っていましたが、
思わぬところでもう一度観戦することになったわけですね。
照りつける太陽も暑いのですが、やはり白球を追う選手も熱い。
観戦しながら彼らと在りし日の自分の姿を重ねてみたり。
残念ながらバイトの関係で8回裏までの観戦という中途半端な時間でしたが、
それだけでも行った甲斐はありましたね。
そして容赦なく照りつける太陽のせいで、今期一番の日焼けをしてしまいました。

で、今日はあの厄介モノ、2000円札のお話。
たしか西暦2000年の沖縄サミットを記念して作られた紙幣で、
当時としては最新の技術を駆使し、かつ初の肖像画のない紙幣として、
かなり話題になったものでしたが、最近はとんとお目にかかりません。
一時期この2000円札を普及させるためか、ATMで8000円お金をおろすと、
2000円札が4枚出てくるなんていうこともありましたが、
それぐらい操作しなければ出回らないこの2000円札、
自動販売機で使えなかったり、その存在が中途半端であるがゆえ、
人々からは忌み嫌われる存在にまで成り果ててしまいました。
故・小渕恵三さんは草葉の陰でどう思っているのでしょう。

バイト先でレジをやっていてもこの2000円札にお目にかかる回数は少なく、
私の感覚では1週間に二回か三回あるぐらいのもんでしょうか。
それにしてもこの2000円札を受け取った場合、
その後をどう処理するかというのも問題であったりします。
他の1000円や5000円札ならお釣りとして返すことは出来ても、
この2000円札はなかなかお客さんにも返しづらいのが現状で、
扱いとしてはお釣りとして使うことの出来ない1万円のような存在。
それじゃ、売上金として銀行に入金できるかといえば、
銀行のATMが2000円札に対応していないために不可能らしく、
バイト先ではなるべく営業中に釣りとして使うことを推奨されています。
今日もレジをやっていて客が会計時に1万円を出したので、
私もどうせならこの機会に2000円札を返してしまおうと目論み、
5000円札+2000円札+1000円札2枚+小銭といった感じでお釣を渡すべく、
いざ行動に移したわけです。何も言わずに言うのもなんなので、
「2000円札が入ってしまいますが」と、一応の断りを入れたら、
『は?2000円札なんていらないわ!1000円札にして!』
と、ヒステリックに怒る中年女性の御客様。

なんでしょうね、別にここまで怒らんでもいいのに。
私もさすがに8000円が2000円札4枚で返されたらちょっとビビりますが、
たかだか300円程度の買い物に万札を出してきたのだから、
その釣りのうちに一部にあの厄介モノがいても許容の範囲じゃないかなと。
別に記念紙幣とかそういった類のものじゃないんだしさ。
そんなわけでこの時は2000円札を処理することあたわず、
2000円札はレジの中に居座ることを余儀なくされてしまったのでした。

バイト先でも厄介なヤツで、客としても厄介な2000円札。
私はどこへ行っても嫌われてしまう、この2000円札が不憫でなりません。
なので、できる限り自分の金と両替して引き取ったりしていますよ。
昔から日本人の中にある感情、判官贔屓ってヤツですかね。
そしてもう一つは自分が客としてこの2000円札を使うことで、
相手の店員が一瞬「えっ?」と狼狽するのを見るのが楽しかったり。
どちらかといえば後者の方が優位であったりしますが。

恐懼謹言。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする