この新しい機関車の実用価値は明らかであった。FTディーゼルは「いつでも」使用可能であるだけでなく、オプションや改造により、更に専門的な業務にも適用可能であった。もはや、それぞれの目的別(鉱石列車牽引、山との戦い、ビルダーの牽引、支線業務、平らな地域での旅客と貨物の輸送等)に専門化されたカスタムビルドの機関車は必要なくなった。多数の業務に対応するために必要なのは、ギア比設定の違いだけであった。そして全国の機関区で同一のパーツがそろえられ、重要な修理は訓練された会社の人員によって行われるか、製造会社に送られてオーバーホールされたり、一新されたりした。更に、提供されたダイナミックブレーキは、下り坂で起きる列車運用の問題点の多くを未然に防ぐこととなった。十分にFTを有すれば、セントポールからシアトルまでのどんな業務にも対応可能であった。
更に、給水塔、アッシュピット、給炭設備、その他の蒸気機関車運用に必要な設備が不要となることによって、GNは、費用支出、設備維持費、設備にかかる税金、これらを維持管理する人件費等を節約することができた。節約は、乗務員の人件費についてもさらに大きかった。ディーゼルが、4両ユニットで走行可能であるならば、先頭のユニットの運転室の乗員一人のコントロールで6両、7両、更にそれ以上のユニットで走れない理由はなかった。複数のユニットで運用されるようになると、補機は事実上消滅した。ただし、例外的に、一番きつい地域では、長い貨物列車のカプラーにかかる力を軽減したり、長い下り坂でのダイナミックブレーキの力をコントロール可能にすることを助けたりするために、列車の中間または後ろに補機が置かれた。
更に、給水塔、アッシュピット、給炭設備、その他の蒸気機関車運用に必要な設備が不要となることによって、GNは、費用支出、設備維持費、設備にかかる税金、これらを維持管理する人件費等を節約することができた。節約は、乗務員の人件費についてもさらに大きかった。ディーゼルが、4両ユニットで走行可能であるならば、先頭のユニットの運転室の乗員一人のコントロールで6両、7両、更にそれ以上のユニットで走れない理由はなかった。複数のユニットで運用されるようになると、補機は事実上消滅した。ただし、例外的に、一番きつい地域では、長い貨物列車のカプラーにかかる力を軽減したり、長い下り坂でのダイナミックブレーキの力をコントロール可能にすることを助けたりするために、列車の中間または後ろに補機が置かれた。