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写真付きで日記や趣味のブログ。「陸・海・空」乗物免許?マニア?の日記です。筋金入りの「アマチュア無線家」でもあります。

モロカイ島カラウパパ移動運用記 2(2000.9)

2001-10-08 17:31:00 | 日記
モロカイ島カラウパパ移動運用記(CQ ham radio 誌 に投稿したものです。没になった!)         
JA7DDK 大宮千明

以前、初めて妻とハワイ旅行したとき、オアフ島のあまりの素晴らしさに絶対もう一度来たい所だと思いました。ビーチや、ディナークルーズもよかったけれども、MS.フライトシュミレーターおたくの私には、セスナの「体験操縦」が一番の思い出でした。以来、その時の
インストラクターパイロットの小山さんとE-MAILで
「文通」がつづいてます。
 今回、機会がありまして、夢がかないました。
SSN(太陽黒点指数)も上昇し、移動運用が盛んな
昨今、ハワイのどこかから、電波を出してみようと考
えました。
そういえば、昔あんなにアクティブだったKH6(ハ
ワイ諸島)最近あまり聞こえないなあ。
ハワイ諸島には比較的大きな島が五つありますが、そ
のなかでも、モロカイ島は、ガイドブックにもあまり
載ってません。早速フライトシュミレーターで!偵察飛
行してみました。島の中央部北海岸に半島があり滑走
路が一本ありました。(結構風景なんかもリアルなん
ですよ、行った気分になれます!)
ここが、カラウパパでした。急峻な山に阻まれて、飛
行機でしか行けない所。昔、あのダミアン神父がハン
セン氏病の患者の介護中、自らも病に侵されて倒れた
地でもあります。
「自分で小型機を操縦して、カラウパパに降り立ち、
最小限の無線設備で、日本はもちろん世界中と交信す
る。」いいなあ、これ!。と言うことで計画しまし
た。
無線の免許は、特に申請は必要無し。機材はIC-706MkⅡ
G、電源装置はDM330MV、アンテナはZA-21H(ツエッ
プ)、予備のアルミ針金30m、ナイロンロープ、つい
でに車載用のホイップCA-UHVも持っていきました。ハ
ワイの電圧は117V。カラウパパ空港の待合室にはコー
ラの自動販売機があると聞いた!じゃあ!電気は来て
る!お昼ご飯はワイキキのコンビニで買っていこう。
9月13日夕方仙台空港から出発、日付変更線を越え
て、ホノルルには同13日の朝につきました。「TORA
Fright Adventure 」(遊覧飛行や体験操縦の会社)
の小山さんに(例のE-mailの相手)pick-upしてもらい、
ホノルル国際空港の端、小型機がいっぱい駐機してい
る近くの事務所へ。
事務所のウラが格納庫。セスナ172をひっぱりだして、
燃料満タンに!。私が機長席!小山パイロットは助手
席!今回同行した娘(JJ7DZV)と、無線の機材を後ろ
に乗せていざ出発です。USAでは、インストラクター
パイロットが同乗してれば、無免許でも飛べるんで
す!さすが自由の国!ですね。
管制との無線通信は、小山氏の担当です。危ないと
きはすぐ操縦代わってもらえるからいいんですHi!。
ホノルル国際空港4L滑走路から離陸、空港ターミナ
ルビルのすぐ上をかすめ、ワイキキビーチ上空1500ft。
ダイヤモンドヘッド、ハナウマ湾、ココヘッド岬をす
ぎると真っ青な南の海がひろがります。遥か彼方のモ
ロカイの島影めがけて15分。モロカイ島の西端から10
分位でカラウパパの半島が見えてきました。かなりの
横風の中、見事滑走路にタッチダウン!。着きました。
(本当は最後の15秒間小山さんが操縦しました。Hi!)
どこかの町のバス停留所みたいな、空港待合室。コン
セント脇にリグをセッティング、アンテナは、すぐ
そばの5m高の国旗掲揚塔から軒先へ21MHzツエップを
張りました。
11:30 「こちらは、モロカイ島カラウパパ移動
KH6/JA7DDK・・・」
とりあえず21.220MHzで山形のXYLをコール。が、しか
し応答が無い!日本じゃ朝06:30.早く起きてよ!
5分ほど、もたついた後、元気なXYLのJH7JJUの声!
「さっきから、応答していたのに!」電波は強力!こ
ちらも59とのこと!(RITのスイッチが入っているの
を気が付かなかった!)平日の朝早いのに、日本中か
らコールがあり、DX-Pedition気分をちょっと味わいま
した。信号の強弱はありますが、全部聞こえます。な
あーんだ、やっぱり、6500kmも離れても、HFの電波は
届いていたんだ。KH6の局があまり電波出さなかった
んだなやっぱり!
この日は、お昼を挟んで2時間ほどのテスト運用
で、日本で買ったコンビニのおにぎり3人で食べてか
ら、娘の初体験操縦!でホノルルのホテルに帰りまし
た。ワイキキのホテルからは、夜な夜なモービルのホ
イップアンテナでON-AIRしました。
ここのホテル窓は、15cmしか開かない。そんなこと
もあろうかと用意していった「バイス」を窓枠に固
定。それに、アンテナ基台を取り付けました。このア
ンテナの重要ポイントのアースは窓枠のビスをゆるめ
て短い線でつなぎ、これで、SWR 1.0バンド幅50KHz。
まわりは20階以上の高層ホテルの壁! ここは、9階
なので、電波のロケーションとしては、よくなかった
が、信じられないほどよく電波が飛んだ!。日本でモ
ービルしながらKH6の21.150ビーコンが聞こえてたんだ
から当然と言えば当然でしょうか!
翌日は、敬老の日でJAは休日。また、モロカイに飛ん
で、一人ぼっちでHAM RADIO!迎えにくる夕方まで、
「KH6/JA7DDK Kalaupapa Molokai Hawaii」を運用
しました。前日より少しCondxが悪いみたいですが、
そこは、「無名度?」でカバーしてか、パイルアップ
になりました。すみませんでした。あんなにちやほや
してもらって!カラウパパ空港のおじさんの話だと、
村の人口は42人。その中に、ブラインドHAMが一人い
ると聞きました。国旗を勝手に下ろしたり揚げたり
して、ごめんなさい!笑って許してくれました。
駐機場のすぐ脇の涼しい軒下で、次々とやってく
る、いろんな飛行機を鑑賞しながら、時には物凄い爆
音の中での運用になりました。中でも、あのおんぼろ
のDC-3(貨物)凄かったです。まるでアニメの「紅
の豚」の「空賊」の世界みたいでした。ここモロカイ
から自家用機でホノルルまで通勤している人が10人く
らいいるらしいです。TORAのJOHN社長もモロカイの自
宅のプライベート滑走路からホノルルに通勤だそうで
す。通勤時間50分!「家の庭にロンビックでも張って
HAMやったら!って言われました。
国内ラグチューみたいな、のんびりQSOが多いDX-
Pedition???でしたから、モロカイとホノルル合わせて
200局程度でしたが、QSOしていただいたみなさん、ど
うも有り難う御座いました。HAMの楽しさを知らない
人はこのインターネットと携帯電話の時代にわざわざ
モロカイまで行って無線?と思うかもしれませんね!
QSLはBUROで送る予定で今、パソコンで製作中で
す。少しお待ちください。
最後に、今回大変お世話になりましたTora Fright
Adventure の小山尚也氏、ジョン社長様 ご協力有
難う御座いました。



筆者 大宮千明JA7DDK
e-mail ja7ddk@ic-net.or.jp

Tora Flight Adventure
14 Lagoon Drive Honolulu HI 96819
http//www.toraflight.com

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9 ウイラー空域通過

2001-10-08 17:07:00 | 日記
高速道路H1とH2のインターチェンジが見えてきた。もう、ホノルル管制空域(クラスB)を出てしまう。トランスポンダー(レーダー追跡を受ける無線機)のコード番号を有視界飛行中であることを示す1200にする。
あら、もう軍の管轄するウイラー管制塔の空域だ。
126.3MHzで、「WheelerTower Piper 9118Z、1 mile East of interchenge
request transition to the North at 2000.」
(訳:ウイラー管制塔さま!こちら18Zです。インターチェンジの東にいます。北へ、空域通過許可願います。現在、高度は2000ftです。)
ウイラーが何かいっぱい言ってる!あわわわ!おらわがんね!help me! 教官すかさず、返答してくれた!
この先で、他の飛行機がうろちょろしてるぞ!とか、うちのなわばり通過したら、報告しなさいよ!って言ったと思うんだが??
意味が判ったとしても、返事が「ラジャー!」じゃ、バカかと思われる!(英語がへたなだけだい!)