訓練2回目最終日

あのうウ！最後なんで、あのうウ！
タッチアンドゴウを重点にやりたいんですけど？

うむうーーーん！じゃらあ！やってもようかあ？

（いいのお？やったあ！）

何時もの様にホノルル空港の4Ｌ滑走路離陸まで元気よく、チェックリストも軽やかに！飛び立った。
「っやぱり！カラエロエ飛行場ですか？」そうですね、はい、左に旋回して！
このままいくと、航空路を横切るんですけど、いいのかな？教官が見てるんだから、「おら」すらね！
アー――っ「フライトシミュレーター」で見たことある風景が見えてきた！砂漠みたいな先に滑走路！その先に、石油基地のタンクがいっぱい。オンナジダああ！（あたりまえ）

「04滑走路と平行に飛んで！」
40度の反対だよなあ！なんか、方向計がずれてるのかなあ？
ずれてました。やはり、磁石式の方向計に時々合わせないといけないらしいい。
このあと、800ｆｔのダウンウインドにはいって、右回り5回。左周り5回のタッチ＆ゴーの地獄の特訓？開始！
地面、数メーターで引き起こし、50ｃｍを、キープしてがんばる！。沈んだらひくう。沈んだら引く！やがて、どすん！すぐ！フルパワーフラップ戻す。60ｋｔ！ローテーッション！上昇！そして上昇！旋回！800ｆｔでレベル！・・・・・・
へろへろ・・・・・でハンガーに帰ってきました。
ァ、ありガッとうございました！よろよろ。
明日の朝の飛行機で帰ります。また、よ・ろ・し・く！
あれえ！もうかえるのお！
だって、4日間。あんがとうございましただ！

ベルヌーイの定理の疑問！

学生時代、物理専攻の私は、飛行機はベルルーイの定理による、「揚力」によって、飛行機は飛んでいると思ってた。
然し待てよ？水平にクルージングしてる時は、確かにそう思うが、少なくても、着陸の時は絶対違う気がする。あんなに、フラップを下ろして、空気抵抗に逆らって、エンジンを結構ふかして、降りてくる。なんか、ベルヌーイの定理じゃないなあ！
グライダーなんか、スポイラー出して、やっと降りられるじゃない。
ぜったい変だ！

狭い訓練空域

少し、飛べるようになると、ここオアフ島のまんなか、ウイラー基地の管制空域。フリーウエーと、山と、川（谷）とゴルフ場に囲まれた、狭い訓練空域。ここで、いろいろなマニューバ（訓練科目の飛行）をやらされる。もたもたしてると、すぐはみ出そうになる。
真ん中まで行って、急旋回（スティープターン）右・左、ハジッポからスローフライト（低速飛行）目一杯。旋回して、すぐ、パワーオフストール（エンジン絞ってわざと、失速させる）。
風を読むのは難しい！
教官「このままだと！高度下がるヨオー―！」
なんでえ？どうしてえ？なしてわかるのかな？
やっとわかった！追い風では、大気速度が落ちるので、揚力が少なくなるんだ！

空気は固い！

フルパワーで、離陸して前方の雲の形をめあてに、真っ直ぐ上昇！踏ん張るラダ―の少し右に力入れ気味！また上昇！76ノット！
デパーチャーに、コンタクトして、レーダー追跡の「アイデントボタン」を押して、左旋回。そろそろ安全高度の1000ft、すこし、操縦桿を押して、87ノットで上昇！1500ｆｔで、水平にして、パワーは2300rpm。クルーズチェック！
（またチェックリストかァ！）
老眼で、ニーボードのリストがよく見えない！
えーーと、えーーと！電動燃料ポンプ　OFFと、それから・・・えーーと、えーーと！
トリムを、しっかりとらにゃァ！後が大変だァ
おお！今日の気流は、半端じゃないぜ！ラジオのつまみに手が届かないいいい！車で言えば、まるで、川原のドライブ状態！時々、1メーターくらいのくぼ地に、落ちる感じ！だたがた、がったーーーん。まあ、50ｍ落ちたって、まだ、地面まで400ｍあるじゃん！
教官の声「こー――どっ」（高度は1500ftキープしろってだろうが！、判ってんだけどねえ）
空の上は、空気が薄い所と、濃い所があるんですねえ。これが、地面みたいに目で見えないから厄介だ。
判った事
その1　　高度は、パワー（スロットル）で、キー―プ
その2　　速度は、ピッチ（上下の角度・姿勢）で、合わせる。
つまり、操縦桿引いても、スピードが落ちるだけで、上昇はしないんでした！意外でしょ！