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【Viewpoint 2/10】米大学に侵入する中国共産党~元米下院議長 ニュート・ギングリッチ氏

2023-02-11 09:23:38 | 日記
元米下院議長 ニュート・ギングリッチ

外国からの贈与の公開を
国家の安全保障への脅威にも

米国の一流大学が、腐敗し、謙虚さ、誠実さを失っている。このような不名誉が暴露されるのは、リンカーン・ステフェンズの1904年の著作「都市の恥」以来だ。
 ステフェンズはこの著書で、大都市の政府の驚くべき腐敗を暴き、それを機に国民の間から改革を求める大きなうねりが沸き起こった。
持ち込まれた機密文書
 現在、米国の教育機関の一部が、他国の利益と資金に侵されている。学生の利益、思想の自由の文化を損ね、場合によっては、米国の安全保障の脅威にもなり得る。歴史があり、しっかりと根を下ろした大学の一部で、その健全性がむしばまれ、大学と米国の未来を救うには本格的な改革しかないというところにまできている。
 最低でも、外国から大学に贈られたものすべてをリアルタイム、オンラインで公開することを義務付ける連邦法が必要だ。
 三つのケースについて考えてみたい。ペンシルベニア大学、デラウェア大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)の3校だ。
 ペンシルベニア大学は、バイデン副大統領(当時)が離任する際に、ペン・バイデン外交グローバル・エンゲージメント・センターを開設した。現在の国務長官らバイデン・チームの主要メンバーの拠点となっている。
 実際に、ブリンケン国務長官らバイデン政権高官の10人がセンターから報酬を得ている。
 中国共産党は、ペンシルベニア大学に推定6700万㌦を寄付している。だが、本当の額は分からない。大学が寄付を公開せず、説明もしていないからだ。
 センターでは、機密文書が見つかっている。誰がそこに持ち込み、誰が使い、なぜそこにあるのかは不明のままだ。
ポンペオ前国務長官はFOXニュースで、「中国共産党は、研究費や学生を通じて、米国のすべての主要大学の内部に入っている」と指摘した。
 「ペンシルベニア大学にも入っている。…今分かっていることは、中国の資金が入り、中国の当局者らがいるその空間に、機密文書があったということだ」
 前政権の教育省の報告によると、外国から米大学に贈られた65億㌦以上が、法に反して公開されていなかった。中国、ロシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールなどから資金が流入していた。
 デボス教育長官(当時)は2020年に、デラウェア大学バイデン研究所に持ち出されていた機密文書は、ペンシルベニア大学のバイデン・センターよりも多いと報告していた。研究所には、バイデン上院議員(当時)の文書1875箱、何ギガバイトものデータが保管され、それらすべてが機密情報だった。デラウェア大学は政界とのつながりが強く、影響力もあるため、州の情報開示法が適用されていない。バイデン研究所への資金が、どこからのもので、誰が受け取ったのかは分からない。
 最後に、ポンペオ氏は国務長官だった時、MITでの講演を拒否されている。大学当局が、中国の反発を招くと考えたからだ。米国の一流大学が、自国の外交トップを迎えるのを、中国との関係の方が重要だと言って拒否した。
 新設された下院中国特別委員会のギャラガー委員長が私に送ってきた電子メールにはこう書かれていた。「何度でも指摘しておきたい。大学は中国からのカネに依存している。これによって中国共産党は米国の大学に侵入し、大きな影響力を手に入れている。トランプ政権は、これを脅威ととらえていたため、あまりよく知られていない高等教育法117項を使った。この法律によって、大学は25万㌦を超える外国からの贈与、寄付金を報告するよう義務付けられている」

現政権で贈与報告激減
 「この取り組みのおかげで、トランプ政権時の教育省は、米国の最も権威ある大学への外国からの贈与、補助金、契約で報告されていなかった65億㌦を公開した。ところが、バイデン政権になって以降、外国からの贈与の報告は増えるどころか、激減した。全米国民にとって懸念すべきことだ」
 議会は、米国の高等教育機関への中国共産党の侵入を暴露し、阻止するために行動しなければならない。中国共産党のせいで米国の重要な高等教育機関の多くで反米感情が強まっている。これを暴露し、阻止しなければならない。米国民にはそれを知る権利がある。


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