沖縄・台湾友の会

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 ネオコンの断末魔? ウクライナ支援継続の声が少なくなって焦り    振り向けば議会は「ウクライナ支援を打ち切れ」が多数派になっていた

2023-08-20 21:32:07 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)8月21日(月曜日)
        通巻第7872号 <前日発行>
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 ネオコンの断末魔? ウクライナ支援継続の声が少なくなって焦り
   振り向けば議会は「ウクライナ支援を打ち切れ」が多数派になっていた
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 米国政治の外野席でネオコンの理論を率いるのはビル・クリストフである。かれはネオコンの理論誌『ウィークリー・スタンダード』の編集長。
父親のアーヴィング・クリストルは『ネオコンのゴッドファーザー』と言われたユダヤ人理論家、元トロッキストとしての活躍が知られる。

アーヴィング・クリストルは、政治や文化を論じる『ザ・パブリック・インタレスト』や、国際関係論を扱う『ザ・ナショナル・インタレスト』を創刊した。2002年までは『ザ・パブリック・インタレスト』の編集委員をも務めた。2009年に死去。

息子のビルはレーガン政権の教育長官だったウィリアム・ベネットの首席補佐官をつとめ、ブッシュ・シニア政権ではダン・クエール副大統領の首席補佐官。以後、シンクタンク「アメリカ新世紀プロジェクト(PNAC)」の議長。2008年にはジョン・マケイン共和党大統領候補の外交政策アドバンザーを務めた。

 ネオコンはいまのバイデン政権の下で依然、強い政治力をもつ。かれらは戦争継続のために200万ドルの広告キャンペーンを開始した。共和党のなかにはウクライナ支援の声が萎み、バイデンが議会に要求した追加の20億ドル支援の行方は不透明となった。「これ以上の支援はいかがなものか?」とする懐疑論が大きくなった。

 ビル・クリストルは、ネオコンの影響力を維持するために常に新しい政治団体を創設し、募金の母胎としてきた。クリストルの「反トランプ」という組織は「ネヴァー・トランパー」と呼ばれ、トランプを目の敵としている。

 広告キャンペーンはテレビ、オンラインで配信され、とくに8月23日に開催される第1回共和党大統領候補者討論会でテレビスポットが放映される予定。ただし、この討論会にトランプ前大統領は(ドングリの背比べではあるまいし)「いまさら」と言って出席しない。

 クリストフのパートナーであるロングウェルは『ワシントン・ポスト』のインタビューで、「ウクライナへの支持率の実質的な低下は過去2年間で最低となった。多くの共和党有権者がウクライナやゼレンスキーについて軽蔑的な言葉(タッカー・カールソンがゼレンスキーを『でていかない居候』と比喩したように)で語るのは憂慮すべきだ」と答えた。

 直近のCNN/SSRS世論調査では、共和党員の71%がウクライナ戦争への新たな資金提供に反対している。対比的に民主党員の62%が支持している。


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