沖縄・台湾友の会

《台湾に興味のある方》《台湾を愛する方》《不治の病・台湾病を患ってしまった方》皆んなで色々語り合いたいものです。

メキシコ国境ばかりに目が行ったが、カナダ国境が穴だった   ギャング団は武器持ち込み、不法移民にまぎれてテロリストも侵入

2024-09-27 13:57:44 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024年)9月27日(金曜日)弐
     通巻第8431号
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 メキシコ国境ばかりに目が行ったが、カナダ国境が穴だった
  ギャング団は武器持ち込み、不法移民にまぎれてテロリストも侵入
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マイケル・スナイダーの新著は『混沌』(カオス)。
アメリカの現状、その分裂状況はつぎに大規模な戦争が起こり、地球全体を混乱状態に陥れる恐れがあるとスナイダーは警告する。
とくに不法入国の犯罪者が 街を跋扈しているにもかかわらず、毎日毎日、絶望した人々がバイデンが開いた国境から奔流のようにアメリカへ流れ込んでいる。

メキシコ国境ばかりではない。穴場があった。
北からも大量の不法移民が流れ込んでいる。ジョー・バイデンがホワイトハウスに入ってからこのかた、歴史上前例のない移民の急増があった。いまや制御不能である。
2023年、米国税関・国境警備局は、カナダから米国へ渡航しようとしていた19万人の『難民』を目撃した。
これは2021年の約7倍にあたる。北の国境沿いの不法越境はモントリオールとトロントに近いニューヨーク北部に流入する。米国とカナダの国境は5,525マイル。監視する国境警備隊員は多少ない。

また移民に擬装したギャング団が武器を持ち込んでいる。
アリゾナ州ではロケット推進式手りゅう弾と爆発物が発見された。メキシコで少なくとも4個のロケット推進擲弾(RPG)と8個の即席爆発装置(IED)が発見された。くわえて『移民』に擬装したテロリストが米国に紛れ込んだ。アメリカは内戦になるのか? 

中国の銀行が「不良債権率」を『減らした』そうな。 良い物件を選別融資という優先政策は『ホワイトリスト』

2024-09-27 13:56:53 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024年)9月27日(金曜日)
     通巻第8430号
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中国の銀行が「不良債権率」を『減らした』そうな。
良い物件を選別融資という優先政策は『ホワイトリスト』
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 何が起こっても不思議ではないが、次なる公式発表には首をかしげただろう。
 中国の銀行が「不良債権率」を『減らした』というのだから。
中国人民銀行は0・5%の利下げを発表したが、その前の9月13日の段階で主要31銀行が不動産融資を抑制したため、不良債権が劇的に減ったとの発表があった。
 香港に上場する中国の銀行は31行で、不良債権残高の合計が6兆円強という。地方政府の債務が1600兆円と言われているのに、こんな少ない数字であるはずがない。

 渤海銀行は不良債権残高を60%減らしたそうな。地方政府の資産管理会社に不良物件を引き取らせたからだ。鄭州銀行は抱え込んだ不動産物件を100億元分売却するとした。 貴州銀行は不良債権残高を30%減らした。
 ともかく帳簿上の「不良債権」を「資産管理会社」なる曖昧な機構に売却し、帳簿を綺麗に見せているだけ、倒産物件整理の管理会社の実態は地方政府だから、不良債権が銀行からほかの機関へ移動しただけなのである。

「中国経済は先行き悲観的である。建設途中のまま放置されたマンション群、不良債権の状況は深刻であり、そのうえ情報への不信、政府が統計を改竄し、真実を隠蔽し、時折、非現実的な政策を提案して見せる。情報の操作、統制は経済再建という中国の大目標を困難にしている』(英誌『エコノミスト』、24年9月7日号)

 一方で中央銀行は資金供給を増やし、また良い物件なら選別して融資するという、優先政策で「不動産融資協調制度」(別名『ホワイトリスト』)を創設した。
いずれも小手先のパッチワーク。「やってまっせ」というジェスチャーに過ぎないことは見透かされている。