izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

日暮里の繊維街で「インディゴ プランツ」の芝居に感動!

2010-07-30 14:46:17 | 日記・エッセイ・コラム
 日暮里まで、芝居を観に行った。

 実は、私が所属する陳式太極拳普及会に、気仙沼から時々太極拳を習いにきていたのが今日の公演を主宰する藤田信宏さん(当時は高校生だったので、いまだに「藤田クン」と言った方が馴染みがある)。
 その後は俳優の道に進み、一緒に練習することはなくなったけど、彼は今年の武術太極拳選手権大会で男子陳式太極拳第1位の成績をおさめたのである。 

  初めて降りる日暮里駅。
 連日の猛暑から一転、曇り空から時々雨がパラパラと降ってくる。風が強い。
 舎人ライナーやら、成田への直通列車の開通やらで、日暮里は最近注目されている(らしい)が、やっぱり、駅前を見渡してもゆっくりランチできそうなお洒落な店は見当たらない(まだね)。
 目についた中華料理店で、テキトーに食事して、目指すd-倉庫へ。
 この辺は繊維問屋が多いらしく、メッチャ安の生地屋さんが並んでいる。ユザワヤの平地版のようだ。
 うろうろ迷って、到着したd-倉庫。周りは住宅に囲まれた、こじんまりした建物である。

 藤田クンが主宰する演劇集団の名前は、「インディゴ プランツ」。
インディゴ=藍。青色が、歳を重ねていくごとに深みを増して藍色になっていくように。そしてまた、プランツ=植物が発芽して根を伸ばし成長していくように、芝居を通して人間的にも成長し人との繋がりの枝を広げたいというのが名前の由来とか。素晴らしいっ!

 「インディゴ プランツ」は、「忘れてはいけないこと」に目を向け、常に問いかけ発信し続けることをテーマにしている。
 今回の第2回公演は、「残影」と題して、幕末を舞台にした時代劇。
長浜藩の藩士と、官軍側、幕府側、それぞれの思惑も絡んで、土地を守りたい(だけの)百姓たちと、それを守る武士たちが追いつめられていく。。
 明治維新に向かう時代の大きな流れの中で、変化にともなって破壊されていくもの、踏みつけられ、切り捨てられ、打ち捨てられていくものを拾い上げ、時代が移ろうとも忘れてはならないもの、ことを問いかけている。
 ストレートで真っ直ぐな視線が新鮮だ。観ているうちに、自然に涙がじわ~~。
そうだよね~、大義名分のために死にたくないけど、守るべきもののためなら死も厭わない。それが自然な人の情愛だよね~。。。
 
 日暮里の繊維街にある倉庫を改造した(らしい)スペースはそれほど広くはないけど、客席はほとんど満席。
芝居が進むにつれ、暗い客席のあちこちから、ズズッ、グスッ、と洟をすする音。。。
派手な舞台じゃないけど、結構胸にジンとくるのである。私の隣りには、黒いシャツにデニムの今風の若者が1人で座っていたが、終わりの頃には、何度もズズッ、グスッ。。。
 若者が新しい時代を創るーそれが真実だ!とあらためて感じた舞台ではあった。
 いつまでも年寄りが出しゃばってちゃいけないンであ~る!

 で、私は、当日の配役の中では、浪人姿の剣の達人、捨丸がよかったわ~。ガリガリに痩せていて、いかにも、って凄みがあって、好きだわ~、このタイプ。

※「残影」は8月1日(日)まで、日暮里d-倉庫で。
 チケット予約・問い合わせは、インディゴ プランツ(090-9297-4482/indigo-planets@mail.goo.ne.jp)まで。
   
 
  

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« パイプオルガンの生演奏付き... | トップ | 陳 正雷老師の「いかに効率よ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事