田 秋信老師は、いろいろな喩えで手の形や技の意味を説明する。
キーワドは、”窓ガラス”、”赤ちゃん”、”もしもし”だ(!?覚えている限りではね)。
”窓ガラス”は、「(リーの手は)窓ガラスを拭くように」。
1日目に説明を聞いた某TCによると「”窓ガラス”は覚えてても、それが何だったか、飲んだら忘れて。。。」(コラコラ)。
”赤ちゃん”は、自分の胸前のスペース("ゆとり"というか、空気のボールみたいな)をイメージする言葉。
ある動きの説明をしている最中に、田老師が部屋の隅に置いた自分の荷物を抱えて戻って来る。
通訳をしている陸 瑶先生が「老師、何 それ?」と聞く。
抱えた腕の力を抜いて手を少し伸ばすと荷物は下に落ちる。力を入れると胸にくっつく。
そうやって「広過ぎると赤ちゃんを落とす。狭過ぎると赤ちゃんが苦しい」。。。。う~ん、なるほど!な説明でっす。
”もしもし”とは何か?
肘の位置に関する説明である。
田老師は、手を耳に当てて「Wei(ウェイ=もしもし)?」。肘は、その時の位置が一番力が出る。。。というのであった。
う~ん、北京の先生はユーモアがあるのだった。
「身体の攻撃点は9点ある」というのでーーー
男性一人が、前に出され、田老師が彼の前面9カ所を、ブラブラ手で、払うようにパシパシ叩く。
「何回叩いたか、数えてください」と云われて見てても、軽くて早くて、目にも留まらない。。。
何度やってもカウントできない(????)
痛そうだよ~。立ってる男性の顔、真っ赤だ。
前面の9点を叩いたら、後ろ側にすっと回って、背中で2~3カ所。
「全部で11カ所、叩きました」(!)。
叩かれた方は、痛かったでっス!
あるいは、
指相撲をするように手を組ませ、一方が4本指を伸ばして組んで、そのまま手の平を被せるように伸ばすと、相手を簡単に組み伏せることができる
とか、
後ろから抱きつかれたら、相手の薬指の付け根を押すと、手をほどくことができる
とか。。。。
陸さん曰く「陳式の推手は”詐欺”(!)だから」。
つまりは、見せかける、フリをして、かわす、等々。後は禽なあ(ちんなあ。関節技)だ。
そういえば、陳式槍に「逃げると見せかけて、振り向き様に喉を突く」というのがあるけど、確かに、正面切って攻撃するばっかりが能じゃない。ということも、技の一部である、ってことでっすね。