福山小夜の久々の個展、テーマは”ヴィーナスを描く"

２０代の頃に知り合って、その時々に、作品の変化を見て来た福山小夜さんの、久しぶりの個展。


イラストレーターとして活躍した後、スペインに遊学し「ジンガロ」の油彩を制作し発表。
その後、さらにロンドン、パリへの遊学を経て、画家として"ヴィーナス”をテーマに制作を続けている福山小夜さんが、１２月３日より、銀座スルガ台画廊にて個展を開く。


西洋絵画の基盤にある"ヴィーナス”を、どのように解釈して描いているのか。。。。。
DMにある2点の画像の一つは、１６世紀ジョルジオーネによる「眠れるヴィーナス」
方や、２０１２年福山小夜による「目覚めたヴィーナス」
心象をも表わすような、興味深い図柄だ。


ふんわりとまろやかな線でふっくらした女性を描いていたイラストレーター時代から、高倉健、ジンガロで馬、と、油彩で表現する作品を描くにつれて、強さと主張をストレートに出している小夜さん。
世田谷から蓼科に移り住み、ひたすら"ヴィーナス”を描いている、と聞いたのは数年前のこと。
多くを語らず、蓼科のアトリエで、ひたすら描くことに打ち込む福山小夜さんの強さは、喧噪の中でジタバタしているワタシにはいい刺激だ。

■福山小夜展　ヴィーナスを描く～「ハート２０１２」
会期：１２月３日(月）ー８日(土）
時間：11:00-19:00（最終日は17:30まで）
会場：銀座スルガ台画廊 / TEL.03-3574-8691
　　　中央区銀座６－５－８　トップビル２F