第三試合が始まる頃、神取・風間・ハーレーの三人は会場内の事務室に通されていた。
神取らが会場に現れると即座に警備員数名が彼女達を取り囲んだ。
狂信的な北斗ファンの暴走を心配し、全女側が手配したのである。
警備員に誘導されある部屋に通されると、そこには全女松永会長が待っていた。
突然の非礼を詫びると、彼は柔和な笑顔で三人にやさしく語りかけた。
「全日本女子プロレス創立25周年記念興行に参加していただきたいのですが・・・」
お互い納得するカードを用意いたします、と彼は語った。
別に何だってイイよ、と嘯く神取を制し風間が話し始めた。
「なにぶん急な事ですので、皆と良く話し合ってからご連絡いたしますので・・」
「ああ、もちろんです。お互い納得のいく交流戦でないといけませんからね」
「はい。すみません。至急連絡いたしますので、宜しくお願いいたします」
「なるべく早めにお願いします、あなた達と戦いたがってる選手が沢山いますから」
人の良さそうな松永会長の口調に風間は少し安心し、大事な事を思い出した。
ところで松永会長、と風間が話しを切り替えた。
はい、どうしました?と松永は目を丸くした。
「私達、試合見に行っても良いんでしょうか・・・?」
記者席では宍倉が神取の登場を今か今かと待ちわびていた。
今回の騒動は俺の功績だ、と彼は強烈に自分に酔っていた。
時折聞こえる神取来襲の噂に、彼は言い様の無い喜びと興奮を感じていた。
編集長に頼み込み、通常の他に別のカメラマンを同行させている。
オイ、試合中も絶対神取から目を離すなよ、とキツク念を押してある。
さあ来い、神取。激しく北斗にケンカを売ってやれ・・・クククク・・・
神取らが会場に現れると即座に警備員数名が彼女達を取り囲んだ。
狂信的な北斗ファンの暴走を心配し、全女側が手配したのである。
警備員に誘導されある部屋に通されると、そこには全女松永会長が待っていた。
突然の非礼を詫びると、彼は柔和な笑顔で三人にやさしく語りかけた。
「全日本女子プロレス創立25周年記念興行に参加していただきたいのですが・・・」
お互い納得するカードを用意いたします、と彼は語った。
別に何だってイイよ、と嘯く神取を制し風間が話し始めた。
「なにぶん急な事ですので、皆と良く話し合ってからご連絡いたしますので・・」
「ああ、もちろんです。お互い納得のいく交流戦でないといけませんからね」
「はい。すみません。至急連絡いたしますので、宜しくお願いいたします」
「なるべく早めにお願いします、あなた達と戦いたがってる選手が沢山いますから」
人の良さそうな松永会長の口調に風間は少し安心し、大事な事を思い出した。
ところで松永会長、と風間が話しを切り替えた。
はい、どうしました?と松永は目を丸くした。
「私達、試合見に行っても良いんでしょうか・・・?」
記者席では宍倉が神取の登場を今か今かと待ちわびていた。
今回の騒動は俺の功績だ、と彼は強烈に自分に酔っていた。
時折聞こえる神取来襲の噂に、彼は言い様の無い喜びと興奮を感じていた。
編集長に頼み込み、通常の他に別のカメラマンを同行させている。
オイ、試合中も絶対神取から目を離すなよ、とキツク念を押してある。
さあ来い、神取。激しく北斗にケンカを売ってやれ・・・クククク・・・